玄海町立有浦小学校

玄海町立有浦小学校の概要

玄海町立有浦小学校は佐賀県東松浦郡の玄海町にあり、2010年3月末をもって閉校となりました。この学校は、1875年に創立され、135年間の長い歴史を持っていました。

歴史

有浦小学校は、1875年に「有浦小学校」として松浦郡有浦村に設立されました。1879年には、隣接する大字諸浦に校舎を新築し、移転を果たしました。その後、多くの校統合や名称変更を経ながら、地域の教育の中心として機能しました。特に、1891年には有浦・切木・値賀の三村が連携し、高等小学校が設立されましたが、これらはその後廃止され、尋常科と高等科に分けられました。

1908年には義務教育年限が延長され、これにより教育制度が変わると同時に、地域における教育の充実が図られました。1947年には学制改革が行われ、国民学校は新制小学校として再編成されました。これに伴い、授業内容も刷新され、より多くの児童に質の高い教育を提供することが可能となりました。

1956年には、町の発足に伴い「玄海町立有浦小学校」に改称され、地域の教育機関としての地位を確立しました。最盛期の1958年には、生徒数が772名に達し、学校の活気を物語っています。

校章と校歌

校章は、校庭にあった泰山木の葉をモチーフに作成され、校名「有浦」の文字が縦書きで中央に配置されていました。また、校歌は1973年に制定され、作詞は進藤担平、作曲は渡辺公一によるものでした。両番に校名が盛り込まれた歌詞は、地域の子供たちに深く根付いていました。旧校歌も存在しており、1927年に制定されたものは地域の歴史を反映したものでした。

統合と閉校

有浦小学校は、2010年3月31日に閉校し、その歴史に幕を下ろしました。閉校後は、地元の小学校3校が統合されて「玄海町立有徳小学校」が設立され、旧有浦小学校の地域の教育の役割は継承される形となりました。さらに、2015年には新たに「玄海町立玄海小学校」が設置され、地域の小中一貫教育が開始されました。

その後も学校は進化を続け、2017年には義務教育学校「玄海町立玄海みらい学園」が設立され、地域の教育システムに柔軟性を持たせました。

跡地の活用

閉校後の校地は、その後「有浦コミュニティセンター」として活用されていました。2024年6月からは、旧・有徳小学校の校舎を利用して、AI向けデータセンターが設立される予定であり、新たな用途に生まれ変わることが期待されています。

交通と周辺環境

有浦小学校の周辺には、玄海町役場や郵便局、銀行などが位置しており、地域の交通網も発展しています。最寄りのバス停は「田渕医院前」で、佐賀県道292号線や47号線も近くにあり、交通の便が良い場所に位置しています。これらの要素は、地域住民や訪問者にとって利便性を向上させています。

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