玄相主

玄 相主について

玄相主（ヒョン・サンジュ、生年1940年）は、北朝鮮の政治界において重要な役割を果たしてきた人物です。彼は朝鮮職業総同盟中央委員会の委員長や朝鮮労働党中央委員会の委員候補、さらには最高人民会議常任委員会の委員など、幾つかの重要なポジションを歴任しています。しかしながら、彼の具体的な出生地や2004年以前の経歴についてはほとんど知られていません。

玄相主が名を馳せたのは2004年、その年には金日成勲章を受賞しました。この勲章は北朝鮮において非常に高い評価を受けているものであり、彼の功績が認められた証でもあります。その後、2010年8月に彼は朝鮮職業総同盟中央委員会の委員長に選出されました。この役職は、労働者の権利と労働条件を守るために、北朝鮮の労働組合を管理する重要な役割を担っています。これにより、彼は国の労働政策に直接的な影響を及ぼす地位に就きました。

彼は同年9月28日の朝鮮労働党第3回党代表者会で、朝鮮労働党中央委員会の委員候補にも選ばれ、次第に政界での地位を固めていきました。2011年1月には朝鮮インド親善協会の委員長も兼任し、その多忙な日々が続きました。

2011年12月17日には、金正日総書記の死去に伴い、彼は国家葬儀委員会の委員に選ばれ、国の重大な出来事に関与することとなります。

2012年11月4日には、党中央委員会政治局拡大会議において国家体育指導委員会が新設され、彼はその委員に指名されました。この新しい役職は、国家のスポーツ政策に対して責任を持つものであり、彼の影響力はますます増していきました。

また、2014年3月9日に行われた最高人民会議第13期代議員選挙では中央選挙委員に任命され、無事に代議員に選出されました。そして翌月の4月9日には、最高人民会議第13期第1回会議で最高人民会議常任委員会の委員に選出され、さらなる権力を手に入れました。

しかし、彼の出世街道は2015年8月17日に急停車します。朝鮮職業総同盟中央委員会の第79回総会で、彼は党中央委員会の委員長を解任されました。この出来事は彼のキャリアの中で大きな転機となりました。

玄相主の経歴や役職からは、北朝鮮における政治の複雑さや、権力の変遷が見えてきます。彼がどのようにして現在の地位に至ったのかを紐解くことで、北朝鮮の政治構造をより理解する手助けとなるでしょう。

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