玉ちゃんファイト

玉ちゃんファイト

「玉ちゃんファイト」は、京楽産業が手掛けたパチンコ機で、羽根モノに分類されます。この機種は「たぬ吉君2」の後継機として登場し、プレイヤーから非常に高い人気を得ました。賞球数は6と11の2段階で設計されています。

盤面の構造は非常にユニークで、側面にはACT1、下部にはACT2という2つの羽根開放チャッカーが設置されています。ACT1では0.5秒の開放が1回、ACT2は0.75秒で2回の開放が行われます。羽根によって拾われた玉は上段ステージに落下し、役物内部には中央に玉ちゃんの人形、左右には回転体があります。玉が回転体に取り込まれた場合、まずV入賞はしない設定となっていますが、玉ちゃんの腹部にあるポケットに玉が入ると、高確率でV入賞が期待できます。玉がポケットに入らなかった場合でも、上段ステージ中央付近から落ちた玉がそのまま下段ステージを走ることがあり、これもV入賞の要因となります。

ラウンド数は1R、2R、15Rの3種類があり、V入賞した際には役モノの上部に搭載されたドットが作動し、表示される絵柄によってラウンド数が決まります。たとえば、ラッパの絵柄が出た場合は「3等賞」となり、ピストルが出ると「2等賞」、そして玉ちゃんの絵柄なら「1等賞」が提示されます。特に1等賞を当選すると、玉ちゃんの絵柄が通り過ぎた後に再びその絵柄に戻る演出が行われ、プレイヤーの期待感を煽ります。

ラウンド中はポケットが開閉し続け、玉がポケットに入ることでラウンドの継続が確定します。ただし、ラウンド中に玉が10個入賞する前にV入賞すると、ラウンドはその時点で終了し次のラウンドへ進むことになります。なお、15R当選後はV入賞までのポケット開放時間が延長され、1Rまたは2R入賞時よりもV入賞がしやすくなるという特典もあります。

「玉ちゃんファイト」の特徴的な要素として、盤面のセル画が複数存在するものの、スペックや性能においての差異はありません。この機種は『ファインプレー』（マルホン）と並んで長年人気を保ち続け、多くのホールで稼働してきました。現在では、玉ちゃんは京楽の他の機種においても大当たり確定のプレミアキャラとして頻繁に登場しています。

がんばれ丸ちゃん

2003年6月、玉ちゃんファイトの実質的な後継機として「がんばれ丸ちゃん」が披露されました。この機種はゴルフ選手の丸山茂樹をモチーフとしており、役物の仕組みは「玉ちゃんファイト」に非常に似ていますが、役物の左右の回転体の向きが異なります。中央のポケットに玉が入ることでV入賞の可能性が高まる設定です。V入賞した際は、1R・5R（一部スペックの場合）・15Rのいずれかに振り分けられます。

CRぱちんこたぬ吉くん

2006年5月には「CRぱちんこたぬ吉くん」が登場しました。この機種も「玉ちゃんファイト」と同様の役物を採用していますが、細かなスペックに変更が加えられています。3箇所の羽根開放チャッカーはそれぞれ0.4秒で1回または2回開放され、中央のチャッカーは電チューを搭載しており、玉が入るためには電チューがまず開放される必要があります。羽根が開放されると、「GO!」と表示された際に開放の回数が決定します。

ラウンド数は多様で、1R、3R、5R、7R、15Rの五種類があり、設定された確率のもとで抽選が行われます。また、V入賞後にはLED部で様々な抽選演出が繰り広げられる仕組みになっています。特に注目なのは「たぬ吉スロット」という機能で、羽根開放チャッカーに玉が入ることでデジタルが回転し、7が揃えば15R大当たりが確定します。時短機能も搭載されており、大当たり後は次回大当たりか100回転の間、玉の持ちが良くなる特典があります。

このように、玉ちゃんファイト及びその後継機種は、それぞれの特徴と魅力を持ちながら、パチンコの楽しみを提供し続けています。

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