玉垣駅

玉垣駅

玉垣駅（たまがきえき）は、三重県鈴鹿市桜島町一丁目に位置する、伊勢鉄道伊勢線の駅です。駅番号は「5」が割り当てられています。

歴史

この駅は、1973年（昭和48年）9月1日に日本国有鉄道（国鉄）伊勢線の駅として営業を開始しました。開業当初から旅客のみの取り扱いで、駅員が配置されない無人駅でした。特筆すべきは、開業時点で伊勢線の駅の中で唯一、上下列車の交換（行き違い）が可能な設備を持っていたことです。その後、国鉄伊勢線が伊勢鉄道へ転換されるのに伴い、1987年（昭和62年）3月27日からは伊勢鉄道の駅として運営されています。

駅構造

玉垣駅は、地上に設けられた駅で、島式のホームを一つ有しており、その両側に合計2本の線路（1面2線）が配置されています。ホームへのアクセスは、駅の東西にそれぞれ設けられた跨線橋を利用します。

伊勢鉄道の伊勢線内における複線区間には、列車が後続の優等列車（快速など）を待避するための特別な線路（待避線）は設けられていません。しかし、玉垣駅では、上り列車が先行する優等列車に道を譲るための待避を行う場合があります。この際、通常とは異なり、待避する列車が反対方向（下り）のホームに停車することもあります。これは、構造上の特性を活かした運用形態と言えます。

駅自体は窓口業務などを行う駅員がいない無人駅です。しかし、駅の東側には伊勢鉄道の本社と車両基地が隣接しています。本社敷地内には定期券の販売窓口が設けられています（普通乗車券や特急券は基本的に鈴鹿駅での取り扱いとなります）。この本社・車庫が近くにあるため、当駅を始発や終着とする列車が設定されており、夜間には車両が留置される（夜間滞泊）運用も行われています。

利用状況

玉垣駅の利用状況については、年度ごとの乗車人員の総計や、任意の1日における乗降人員の調査結果などが公表されており、これらのデータから利用状況の推移を把握することができます。

駅周辺

駅周辺は、主に住宅地が広がっています。駅前にはロータリーが整備されており、自動車での送迎などに利用されています。また、駅の北側から東側にかけては、工場などが集まる工業団地が立地しており、駅の周辺環境は住宅地と工業地の両方の要素を併せ持っています。

隣の駅

伊勢鉄道伊勢線においては、快速「みえ」は玉垣駅を通過します。普通列車のみが停車し、鈴鹿駅（駅番号：4）と鈴鹿サーキット稲生駅（駅番号：6）の間に位置しています。

（利用状況の詳細や特定の年度の数値については、別途公表されている資料をご参照ください。）

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