玉宝寺 (小田原市)

玉宝寺（ぎょくほうじ）は、神奈川県小田原市扇町にある曹洞宗の寺院です。天桂山（てんけいざん）と号し、「多古の五百羅漢」として広く知られています。伊豆箱根鉄道大雄山線の五百羅漢駅は、この寺にちなんで名付けられました。

歴史

玉宝寺は、後北条氏の家臣であった垪和（はが）伊予守が、母親の菩提を弔うために天文3年（1534年）に旧多古村に建立したと伝えられています。

本尊

本尊は釈迦如来です。

五百羅漢像

玉宝寺の五百羅漢像は、享保15年（1730年）に旧多古村出身の僧・智鉄（ちてつ）が木彫による造立を発願しましたが、志半ばで亡くなりました。その後、弟である僧・真澄（しんちょう）が兄の遺志を継ぎ、宝暦7年（1757年）に完成させました。

19世紀に起きた嘉永・安政の両地震で一部が破損しましたが、直後の万延年間に補足と補修が行われました。

現存する羅漢像は526体で、全て本堂内に並列して安置されています。像高は立像で30～60センチメートル、座像で24センチメートルほどです。一体一体の表情や姿が異なり、見る者を飽きさせません。

これらの羅漢像は、昭和53年（1978年）に小田原市の有形民俗文化財に指定されています。

所在地・交通

所在地：神奈川県小田原市扇町5-1-28
交通：
伊豆箱根鉄道大雄山線 五百羅漢駅下車 徒歩3分
小田急小田原線 足柄駅下車 徒歩5分

周辺情報

玉宝寺の周辺には、小田原の歴史や文化に触れることができるスポットが点在しています。小田原城や松永記念館などを訪れ、合わせて観光するのもおすすめです。

注意事項

拝観時間や拝観料については、事前に玉宝寺に確認してください。
寺院内では静かに参拝し、他の参拝者の迷惑にならないようにしましょう。

関連項目

* 阿羅漢

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