小田急小田原線

小田原線

概要

小田原線は、東京都新宿区の新宿駅から神奈川県小田原市の小田原駅を結ぶ小田急電鉄の主要な鉄道路線です。新宿駅を起点に、南多摩地域の町田市や神奈川県の厚木市を経由し、西部の中心駅である小田原に至ります。この路線は旅行や日常の通勤に使われ、箱根や湘南江の島を訪れる観光客にも重要な役割を果たします。

小田原駅からは小田急箱根鉄道線に直通し、新宿駅と箱根湯本駅間を結ぶ有料特急「ロマンスカー」も頻繁に運行されています。新宿寄りの代々木上原駅からは東京メトロ千代田線やJR常磐線とも直通運転を行っており、終日利便性の高い運行がされています。

路線データ

• - 距離：82.5 km
• - 駅数：47駅
• - 軌間：1067 mm
• - 電化区間：直流1500 Vによる全線電化
• - 最高速度：110 km/h

ルート

小田原線のルートは武蔵野台地から出発し、多摩川を越え、相模野台地に入ります。トンネルを数回通過した後、秦野盆地を経て急に勾配や曲線が厳しくなるため、速度は低下します。その後、酒匂川の支流沿いを走り、小田原市内に入ります。

駅の特徴

新宿から出発した列車は、小田急百貨店の地下を抜けて地上に出て、南新宿駅などの閑静な住宅地を経由します。代々木上原駅からは複々線区間に入り、多くの路線と交差しながら高速運行が可能です。特にこの区間は、急行や準急が連なるため、混雑時には注意が必要です。

歴史

小田原線は1927年に新宿 - 小田原間を開業し、その後も複線化や電化が進められました。途中経路である登戸駅では、急行列車が多く停車し、観光地へのアクセスが便利です。特に1978年には営団地下鉄千代田線との相互直通運転が始まり、利用者はさらに増加しました。

利用状況

2022年度の混雑状況では、世田谷代田 - 下北沢間が最も混雑し、ピーク時は128%の混雑率を記録しています。複々線化の進展により、日中の運行頻度が増したことで、混雑率は大幅に改善されました。

現在の運行形態

現在、小田原線では特急ロマンスカーや快速急行が日中の運行の中心であり、ラッシュ時には各駅停車も充分な本数が運行されています。また、特急サービスの向上や快速急行の増発に伴い、利便性が格段に向上しました。今後も、さらなる路線整備や増発が期待されています。

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