玉川美沙 ハピリー

文化放送で毎週土曜日の午前7時から10時まで放送されていた生ワイド番組が「玉川美沙 ハピリー」（たまがわみさ ハピリー）です。

番組開始の背景

パーソナリティを務めた玉川美沙さんは、かつて平日夕方のワイド番組「玉川美沙 たまなび」を担当していましたが、2010年10月に産休のため番組が終了。この「たまなび」最終回で玉川さんが語った「また文化放送で番組を持ちたい」という思いと、リスナーからの熱心な復帰を望む声に応える形で、土曜日の朝という新たな時間帯でこの「ハピリー」がスタートしました。2011年10月8日から2018年3月31日までの約6年半にわたり放送されました。

タイトルに込められた意味

番組タイトルの「ハピリー」は、英語で「幸福そうに」「楽しそうに」を意味する副詞「happily」に由来します。この言葉が示すように、「家族」を大切なキーワードとして掲げ、「つながり」「絆」「ぬくもり」といった暖かさを感じられるような番組を目指していました。番組のマスコットキャラクター「ふわりー」も、この温かい世界観を象徴していました。

番組内容と特色

番組は、土曜の朝にふさわしく、様々な情報を織り交ぜながら進行しました。特に8時台には「家族」をテーマにしたコーナーが設けられるなど、番組全体の構成は「たまなび」から引き継ぎつつも、より幅広いリスナー層に響くような内容が多く盛り込まれていました。

主なコーナーとしては、一週間の出来事を報道スポーツセンターのデスクが解説する「ニュース たま手箱!」、リスナー自身の身近な出来事を募集する「週間ワタシニュース」、生活に役立つ情報を伝える「おやさい くだもの天気予報」、そして作曲家の宮川彬良さんと共に音楽の楽しさを探求する「ハピリーくらしっく」などがありました。

また、自転車を通して世の中を考える「片山右京・玉川美沙 Radio Koguuu!!」、玉川さんが注目したモノを紹介する「たまコレ」、ゲストを招いて話を聞く「たまスペ」、週末のお出かけ情報を発信する「たまハピ お出かけ情報」なども人気を集めました。番組後半には、神保美喜さんとマンスリーゲストのトークで構成されるフロート番組「DHC Presents 神保美喜のTea Lounge」が内包されていました。

過去には、スポーツ情報やリスナー参加型のクイズコーナー、子育て・家族の悩みを共有するコーナーなど、様々な企画が放送されていました。

番組外の活動と評価

番組は放送だけでなく、リスナーとの交流を深める企画も実施しました。2012年には「ハピリーサンド」と題して、複数のパン屋さんやコンビニエンスストアとコラボレーションしたオリジナルサンドイッチを2度にわたって発売し、好評を博しました。

番組の質の高さは、外部からも評価されました。2013年には、特に「ハピリーくらしっく」の、出演者とスタッフが一体となって番組制作に取り組む姿勢や内容が評価され、日本民間放送連盟賞のラジオ生ワイド部門で優秀賞を受賞しています。

番組の終了

「玉川美沙 ハピリー」は多くのリスナーに親しまれていましたが、2018年の春改編に伴い、放送を終了することとなりました。2018年1月16日の文化放送定例会見で、同時間帯に新しい番組が始まることが発表され、その後、1月20日の番組冒頭で玉川さん自身から3月末での番組終了がリスナーに直接伝えられました。そして、2018年3月31日、6年半の歴史に幕を下ろしました。

玉川美沙さんを始め、宮川彬良さん、報道スポーツセンターの鈴木敏夫さん、ニュース担当の粕谷紘世さんなど、多くの出演者が番組を支えました。リスナーとの温かい絆を育んだ「ハピリー」は、土曜の朝に幸せを届ける存在として記憶されています。

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