玉懸博之

玉懸博之（1937年4月23日生まれ）は、日本思想史学者として著名であり、東北大学名誉教授の称号を有しています。彼の研究は、特に日本中世思想史と近世思想史に焦点を当て、多岐にわたる重要な業績を残しています。

岩手県二戸郡金田一村（現在の二戸市）で生まれた玉懸氏は、1963年に東北大学文学部日本思想史専攻を卒業しました。その後、同大学院文学研究科博士課程に進み、1968年に単位取得退学。東北大学文学部の助手として研究生活をスタートさせ、講師、助教授を経て、1986年に教授（日本思想史）に就任しました。

2000年には、「日本中世思想史研究」と題する研究で東北大学から文学博士の学位を授与されました。この研究は、彼の中世思想史研究における集大成とも言えるもので、その後の研究に大きな影響を与えました。2001年に東北大学を定年退官し、名誉教授となりました。退官後は、いわき明星大学教授、図書館長を務め、2004年に退職しています。

玉懸氏は、日本思想史学会の会長も務め、学会の発展に貢献しました。彼の研究は、日本思想史における普遍性と特殊性を探求し、日本の思想が世界の中でどのような位置を占めるのかを考察するものでした。

主要な著書

『日本中世思想史研究』（ぺりかん社, 1998年）
『近世日本の歴史思想』（ぺりかん社, 2007年）
『日本近世思想史研究』（ぺりかん社, 2008年）

共編著

『国家と宗教 日本思想史論集』（源了圓共編, 思文閣出版, 1992年）
* 『日本思想史 その普遍と特殊』（編, ぺりかん社, 1997年）

これらの著作や研究活動を通じて、玉懸博之は日本思想史研究に多大な貢献を果たし、多くの研究者や学生に影響を与え続けています。

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