玉田昇次郎

玉田昇次郎

玉田昇次郎（たまだ しょうじろう）は、1892年（明治25年）5月13日に生まれ、1938年（昭和13年）2月16日に亡くなった、日本の内務・警察官僚です。最終的には官選の香川県知事を務めました。

生い立ちと学歴

玉田昇次郎は、愛知県中島郡稲沢村（現在の稲沢市）の出身です。第一高等学校を卒業後、1919年（大正8年）に東京帝国大学法学部政治学科を卒業しました。高い学歴を背景に、官僚としてのキャリアをスタートさせます。

官僚としての経歴

大学卒業後、玉田は内務省に入省し、京都府属として最初の勤務を開始しました。同年10月には、高等試験行政科試験に合格し、その能力を証明しました。その後、京都府警視、北海道庁理事官、同事務官、都市計画地方委員会事務官兼地方事務官、大阪府勤務、山梨県書記官・学務部長、同県書記官・警察部長、千葉県書記官・警察部長、埼玉県書記官・総務部長など、数々の要職を歴任しました。これらの経験を通じて、地方行政における幅広い知識と経験を蓄積しました。

香川県知事として

1937年（昭和12年）12月、玉田は香川県知事に任命されました。しかし、着任当初から体調が優れず、県庁に登庁したのはわずか一日のみという状況でした。在任中の1938年2月16日に、病のため亡くなりました。その短い在任期間は、彼の不運を物語っています。

人物

玉田昇次郎は、その経歴から見て、非常に優秀な官僚であったと考えられます。東京帝国大学という当時の最高学府を卒業し、内務省に入省、その後も地方行政の中枢で重要な役割を担ってきました。しかし、香川県知事としての活躍は、病によって阻まれてしまいました。

まとめ

玉田昇次郎は、明治から昭和にかけて活躍した内務・警察官僚であり、そのキャリアは地方行政の要職を歴任したものでした。しかし、香川県知事という重要な職務に就任した直後に病に倒れ、短い在任期間でこの世を去りました。彼の生涯は、官僚としての才能と不運な運命が交錯するものでした。

参考資料

歴代知事編纂会編『新編日本の歴代知事』歴代知事編纂会、1991年。
秦郁彦編『日本官僚制総合事典：1868 - 2000』東京大学出版会、2001年。
『「現代物故者事典」総索引 : 昭和元年～平成23年 1 (政治・経済・社会篇)』日外アソシエーツ株式会社、2012年。
内閣「故香川県知事玉田昇次郎叙勲ノ件」昭和13年。アジア歴史資料センター レファレンスコード: A10113236200

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