玉置猛夫

玉置猛夫について

玉置猛夫（たまきたけお）は、1914年7月1日生まれで、2010年4月21日に95歳で亡くなった日本の実業家および政治家です。彼は昭和の時代において、特に参議院議員としての活動が広く知られています。彼の出生地は香川県小豆郡草壁村（現在の小豆島町）であり、ここで少年時代を過ごしました。

学歴と職歴

1941年に神戸商業大学（現在の神戸大学）を卒業後、玉置は日本銀行に入行しました。彼は外国為替局や考査局、為替管理局などで約19年間にわたって勤務し、1960年に退職しました。この銀行での経験は彼のその後の活動に大きな影響を与えました。

政治活動

政治家としてのキャリアが始まったのは、1960年11月の第29回衆議院議員総選挙に香川県第1区から無所属で出馬したときです。しかし、この選挙では落選しました。以降、1967年の第31回総選挙までの間に2度、再び立候補しましたが、いずれも当選には至りませんでした。1974年の第10回参議院議員通常選挙にも全国区から立候補しましたが、ここでも敗れました。

玉置が政治家としての道を切り開いたのは、1968年7月の第8回参議院議員通常選挙でした。この選挙では自由民主党公認で出馬し、晴れて当選しました。彼は参議院議員として1期在任し、その間には自民党国民運動副本部長や、参議院地方行政委員長という重要な役職を歴任しました。

彼が選挙広告に掲げた公約は「ありがとうのあふれる社会を」、また「対決より国民優先の政治」を目指すものでした。さらに「自由体制の堅持」を強調し、多くの推薦者が彼の選挙運動を支えました。特に大平正芳や藤本一郎、四本潔、小畑謙三といった著名なビジネスリーダーからの推薦は、彼の政治的立場を強化しました。

企業活動と叙勲

政治活動の傍ら、玉置は実業家としても活動し、生長の家政治連合の副幹事長や、新財政経済研究会の理事長、さらに東洋基礎工業や大崎建運、山中保険事務所の取締役を歴任するなど、幅広い分野で貢献しました。1984年には秋の叙勲で勲三等旭日中綬章を受章しました。

逝去と叙位

玉置は2010年に老衰により逝去し、その際には正五位に叙されました。彼の95年の人生は、実業家と政治家としての両面からの多様な貢献があり、特に地方政治や経済における影響力は大きかったと言えるでしょう。

親族

彼の兄には、衆議院議員を務めた玉置実がいます。家族の存在も、彼の歩みの一部として重要な要素であったことが窺えます。

参考文献

玉置猛夫の経歴や業績は、様々な資料に記載されています。『香川県人物・人名事典』や『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』、また『日本官僚制総合事典』などが特に有名です。

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