王勇 (国務委員)

王勇（おう ゆう）は、1955年12月に遼寧省営口市蓋平県で生まれた中国の官僚、政治家です。現在は国務委員兼国家減災委員会主任、国務院安全生産委員会副主任を務めています。中国共産党第17回中央紀律委員会委員、第18、第19回党中央委員でもあります。

14歳の時に知識青年として地方に下り、黒竜江生産建設兵団で働いた経験を持ちます。1974年8月には中国共産党に入党しました。1977年からは国有企業である第七機械工業部230工場に技術員として入社し、その後、昇進を重ねて課長にまでなりました。1984年からは同工場の工場長補佐、副総経済師、副場長、場長、党委員会副書記などを歴任しました。

1997年、王勇は中華人民共和国航天工業総公司に転入し、政治部副主任、京区党委員会副書記を担当しました。その後、中国航天工業総公司人事労働教育局の責任者、中国航天科工集団副総経理、中国共産党中央組織部企業幹部弁公室主任、幹部五局局長を歴任しました。

2003年5月には、新設された国務院国有資産監督管理委員会の副主任に就任し、李栄融の副手となりました。2005年には、同委員会の党委副書記に昇格しました。2008年3月には国務院副秘書長に転任し、国務院国有資産監督管理委員会党委副書記を退任しました。2008年9月には、李長江の後任として国家質量監督検査検疫総局局長に任命されました。2010年8月には国務院国有資産監督管理委員会主任に昇格しました。2013年3月、第12期全国人民代表大会第1回会議で、李克強新総理によって国務委員に指名され、全国人民代表大会から正式に任命されました。2018年3月の第13回全国人民代表大会第1回会議では、李克強総理の指名を受け、国務委員に再任されています。

王勇は、地方での経験と国有企業でのキャリアを経て、中央政府の要職を歴任した人物です。その経歴は、中国の政治・経済体制における幹部育成の過程を示す一例として注目されます。

* 出典：王勇略歴 新浪 （中国語）

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