王妃チャン・ノクス -宮廷の陰謀-

王妃チャン・ノクス -宮廷の陰謀-　

『王妃チャン・ノクス -宮廷の陰謀-』（原題：장녹수〈チャンノクス〉）は、1995年に韓国KBSで放送された全52話の連続テレビドラマです。このドラマは、朝鮮王朝前期を舞台に、妓生（キーセン）から国王の寵愛を受け、側室の座に上り詰めた張緑水（チャン・ノクス、生年不詳 - 1506年）の波乱に満ちた生涯を描いています。張緑水は、鄭蘭貞（チョン・ナンジョン）や張禧嬪（チャン・ヒビン）と共に、朝鮮三大悪女の一人として名を残しています。

日本では、サンテレビ、BS日テレ、千葉テレビ放送で放送されました。

ストーリーの背景

ドラマは、賤民出身のノクスが、いかにして燕山君（ヨンサングン）の寵愛を得て、宮廷内で権力を握っていくのかを描いています。彼女の人生は、過酷な運命と、それに対抗する強い意志に彩られています。陰謀と策略が渦巻く宮廷で、彼女は生き残るために、あらゆる手段を講じていきます。

主要な登場人物

チャン・ノクス:
演：パク・チヨン（子役：キム・ミンジョン）

主人公。燕山君の側室。内命婦（ネビョンブ）従三品淑容。両班（ヤンバン、朝鮮時代の貴族）の庶子として生まれ、実母は虐待によって死亡。彼女はチャン家で小間使いとして過酷な生活を送っていたがそれに耐えかね町で曲芸を披露するサダンペ（寺堂牌、朝鮮時代の芸能集団で賎民に属した）に憧れ、チャン家から逃亡し彼らの中に入ります。

燕山君（ヨンサングン）:
演：ユ・ドングン（子役：チュ・ハヌル）

朝鮮第10代国王。

王妃慎氏:
演：チェ・ソニ

燕山君の正室。

キム・ジャウォン:
演：チョン・ホグン

賤民（朝鮮時代の最下級身分）出身の内侍。

チャン（張）家の人々

生員チャン氏:
ノクスの父。
夫人:
演：キム・ウルドン

チャン氏の妻。ノクスの母に壮烈な憎悪と嫉妬を抱き殺害し、ノクスを小間使いとして過酷に扱い、彼女の家出後に死亡。
チャン氏の後妻:
帰還したノクスを実の娘のようにかわいがります。

王室関係者

仁粋大妃:
演：パン・ヒョジョン

燕山君の祖母。
成宗:
演：ヒョン・ソク

朝鮮第9代国王、燕山君の父。
安順王后:
演：チェ・ウンスク

朝鮮第8代国王睿宗の継室。
貞顕王后:
演：パク・ヨンギ

朝鮮第9代国王成宗の継室。
晋城大君:
後の朝鮮第11代国王。
月山大君:
演：シン・グィソク

成宗の兄、燕山君の伯父。
月山大君夫人朴氏:
演：ヤン・ミギョン
斉安大君:
演：ペク・ユンシク
斉安大君夫人金氏:
演：イ・サンスク
貴人鄭氏:
成宗の側室。
昭容厳氏:
成宗の側室。

朝廷

任士洪:
演：イ・ヨンフ

スタッフ

脚本: チョン・ハヨン
* 演出: イ・ヨングク

ドラマが描くもの

「王妃チャン・ノクス」は、単なる時代劇としてだけでなく、一人の女性が運命に翻弄されながらも、自らの道を切り開いていく姿を描いたドラマです。愛、憎しみ、権力、そして人間の欲望が複雑に絡み合い、視聴者を飽きさせない展開となっています。特に、パク・チヨンの演じるチャン・ノクスの、美しさと知略を兼ね備えたキャラクターは、多くの視聴者を魅了しました。

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