王建 (駆逐艦)

駆逐艦「王建」について

「王建」は大韓民国海軍の駆逐艦であり、李舜臣級に分類される4番艦です。この艦名は、高麗を建国した太祖王建に由来しています。艦艇の建造は現代重工業によって行われ、KDX-II設計に基づく4,400トン級の艦船です。進水は2005年5月4日、2006年11月10日には正式に就役しました。

艦歴と任務

「王建」は、海上自衛隊との共同訓練を行うなど、日韓の海上連携に寄与してきました。特に、2009年7月には「DDH-973 楊万春」とともに舞鶴に入港し、日韓救難訓練に参加しました。この訓練は、日本海において「DE-229 あぶくま」や「DD-111 おおなみ」、さらにはP-3哨戒機3機が加わる形で実施され、協力関係を強化しました。

次の重要な任務は、2010年8月に行われたソマリア沖・アデン湾での護衛活動です。「王建」は清海部隊の第5次隊として釜山から出航し、その途中にスリランカのコロンボを訪問しました。この航海では、韓国海軍として初めて南アフリカ共和国のケープタウンに寄港し、朝鮮戦争に参加した南アフリカとの開戦60周年記念式典に出席しました。これにより、韓国と南アフリカ間の交流が一層深まりました。

「王建」は2010年9月13日から船舶護衛任務を開始し、2011年1月20日に無事帰国しました。この任務は、国際社会における海上の安全確保活動の一環として、大きな意義を持ちました。

その後も「王建」は清海部隊の各隊での任務を続けており、2012年4月23日には第10次隊として出航、5月中旬から護衛任務を開始しました。また、2013年5月3日には第13次隊として出航し、6月初旬からの任務を通して国際的な海上での貢献を果たしています。

まとめ

「王建」は単なる軍艦ではなく、大韓民国の海軍力を象徴する重要な艦船です。国際的な活動や訓練を通じて、海上の安全や平和の維持に努めており、今後の活躍が期待されます。多様な任務を遂行しながら、韓国海軍の信頼性の向上に寄与しています。

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