王様達のハイキング IN BUDOKAN

『王様達のハイキング IN BUDOKAN』

『王様達のハイキング IN BUDOKAN』は、1982年11月21日にリリースされた吉田拓郎のライブアルバムです。本作は、同年7月27日に日本武道館で行われたライブを収めたもので、当時の音楽シーンを色濃く反映した貴重な作品となっています。

アルバムの詳細

アナログレコードとして発売されたこのアルバムは、当初はLP2枚組としてリリースされました。その後、CD版も登場し、同じく2枚組として販売されています。アルバムのジャケットには、茂野幸子がフィーチャーされています。彼女は当時13歳の新人で、後にグラビアアイドルの朝倉陽子としても名を馳せました。ジャケット撮影の際、田村仁が彼女の長い髪を気に入っていたものの、撮影前日に彼女が髪を切ってしまったというエピソードも興味深いです。

収録曲の紹介

このアルバムには、吉田拓郎自身が手がけた楽曲が多く収められています。具体的には、以下のようなトラックが含まれています。

Side-A

1. 夏休み
2. 春を呼べⅡ
3. あの娘といい気分
4. 爪 (作詞: 松本隆)

Side-B

5. 王様達のハイキング
6. 悲しいのは (作詞: 岡本おさみ)
7. S

『王様達のハイキング』は、ベスト盤などに収録されていない貴重な楽曲であり、ライブバージョンのみの存在です。また、「S」と同じメロディで異なる歌詞の「Y」という曲もあり、こちらはアルバム『無人島で…』に収録されています。

Side-C

1. この指とまれ
2. 狼のブルース (作詞: 松本隆)
3. 外は白い雪の夜 (作詞: 松本隆)
4. 愛してるよ (作詞: 松本隆)

Side-D

5. サマータイムブルースが聴こえる (作詞: 松本隆)
6. 唇をかみしめて
7. 祭りのあと (作詞: 岡本おさみ)
8. マークⅡ

このように、多彩な楽曲が揃えられています。特に「サマータイムブルースが聴こえる」では、シングル版とは異なる歌詞が用いられ、聴き応えがあります。

演奏者

吉田拓郎は本作の中心的な存在であり、ボーカルとともにエレキギターやハーモニカを演奏しています。バンドメンバーには、青山徹（エレキギター）、常富喜雄（アコースティックギター）、島村英二（ドラム）、武部秀明（ベース）、中西康晴とエルトン永田（キーボード）、そしてコーラスグループとしてSUSIE KIM、館野江里子、菊谷淳子が参加しています。

まとめ

本アルバムは、吉田拓郎のライブパフォーマンスを余すところなく捉え、深い感動を提供する一枚です。収録された楽曲は、今なお多くのファンに親しまれ、音楽の歴史に残る名盤です。ライブの臨場感や音楽の魅力を存分に味わえる本作は、リスナーにとって特別な体験を提供してくれるでしょう。

もう一度検索