王溢正

王 溢正（ワン・イージェン）

王溢正は1985年10月9日生まれ、台湾の屏東県出身のプロ野球選手です。主に投手として知られる彼は、左投左打のスタイルを持ち、現在はCPBL（中華民国プロ野球）の台鋼ホークスでプレーしています。

経歴

プロ入り前

王の野球のキャリアは小学校4年生の時に始まりました。彼は中国文化大学で野球を学び、同時期に斎藤佑樹や横浜ベイスターズの松本啓二朗、細山田武史らと共に早稲田大学との親善試合に出場し、好成績を収めました。2008年にはCPBLのドラフトでLa Newベアーズから2位指名を受け、プロ選手としての道を歩み始めました。
その後、アジア野球選手権大会やIBAFワールドカップのチャイニーズタイペイ代表に選出され、日本の野球に関する貴重なアドバイスを受ける機会も得ました。

横浜DeNAベイスターズ時代

2009年には横浜ベイスターズの秋季キャンプに参加し、実力を見せつけ入団が決定しました。横浜では球団初の台湾人選手として注目され、2010年は主に二軍での活動でしたが、次第に投手としての集大成を目指して奮闘しました。
2012年6月にはプロ初登板を果たし、初めて一軍の舞台に立ちましたが、その後は成績に苦しむ時期が続きました。2013年にはWBCに出場し、チャイニーズタイペイ代表として戦うも期待に応えられず、契約解除に至る場面もありました。

Lamigoモンキーズ時代

横浜を退団後は、旧La NewベアーズであるLamigoモンキーズに復帰しました。2013年7月にはCPBLで初登板し、順調に成績を伸ばし始めます。その中で初勝利を挙げるなど存在感を増し、2015年には台湾人選手として最も多くの11勝をマークしました。

台鋼ホークス時代

2023年にはトレードによって台鋼ホークスに移籍しました。新たなチームでの挑戦に期待が寄せられます。

選手としての特徴

王はスリークォーター投法の長身サウスポーであり、最速148km/hのストレートを武器としています。加えてスライダーとチェンジアップも特徴的です。しかし、スタミナ不足と制球の課題が彼にとっての克服すべきポイントです。

記録と栄誉

王溢正の選手生活において、CPBLでの活躍が目を引きます。2020年には月間MVPに輝きました。年間別の成績を見ても、特に2015年から2019年にかけてのオールスターゲームへの出場には見るべきものがあります。

彼の成績は日々更新され続け、これからの活躍に期待がかかります。台湾の野球界における立ち位置を確固たるものにし、さらなる成長を遂げてほしい選手です。

もう一度検索