班

班（はん）とは

班とは、軍隊における編成上の単位の一つで、一般的には分隊の下に位置づけられますが、国によっては班が主体となる場合もあります。英語では「team」と訳され、特に歩兵部隊では「fireteam」と呼ばれることもあります。

班の構成

班は、基本的に班長と複数の班員で構成されます。班長は班を指揮する役割を担い、班員はそれぞれの役割を遂行します。また、日直として班員が交代で班長を補佐する「班当直」という仕組みもあります。班当直を行う班員は、幹部と同等の立場とされます。班によっては、組長を兼任する班員も存在します。

班の役割

班は、特定の任務を遂行するために編成されることが多く、狙撃班や初期対応班など、その用途は多岐にわたります。人員は4名から6名程度が一般的です。また、班内で役割を分担するために、2名から3名程度の組に分けることもあります。例えば、監視組、対戦車火器組、機関銃組などが挙げられます。

陸上自衛隊における班

陸上自衛隊の普通科連隊では、小銃小隊に10名規模の班が編成されます。これは分隊よりも大きな規模です。また、教育隊では小隊規模の区隊に4班程度が編成され、班長は陸曹が務めます。輸送科部隊では、小隊規模の班が「端末地業務班」として編成され、班長は1等陸尉から3等陸尉が務めます。

陸上幕僚監部、陸上総隊司令部、方面総監部、師団司令部、旅団司令部といった組織では、部門ごとに班が編成されます。これらの班長は、それぞれ階級が異なり、陸上幕僚監部では1等陸佐、陸上総隊司令部・方面総監部では2等陸佐または3等陸佐、師団司令部・旅団司令部では3等陸佐または1等陸尉が就任します。

その他の班

軍隊以外でも、研究班や捜査班、取材班など、集団を小分けにしたグループを指して「班」という言葉が使われることがあります。

関連項目

• - 近代陸軍の編制
• - 軍隊における階級呼称一覧

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