現代詩文庫

現代詩文庫：日本の現代詩を彩る叢書

現代詩文庫は、思潮社から出版されている、日本の詩人を対象とした叢書シリーズです。1968年に創刊され、2018年12月時点で第一期・第二期を合わせて約290冊が刊行されています。

概要

現代詩文庫は、日本の現代詩を代表する詩人たちの作品を、手軽に手に取れる形で提供することを目的としています。収録されている詩人たちは、戦後から現代に至るまで、様々な世代、様々なスタイルを持っています。そのため、現代詩文庫を読めば、日本の現代詩の流れを大まかに把握することができます。

叢書は、大きく分けて第一期と第二期に分かれています。

第一期：戦後詩人篇、現代詩人篇、新シリーズと区分されています。
第二期：近代詩人篇として、近代の詩人たちの作品を収録しています。

また、1977年から1978年にかけて「新選現代詩文庫」というシリーズも刊行されましたが、こちらは25冊で終了しています。しかし、これらの作品は後に再編集され、「続・◯◯詩集」として現代詩文庫から再刊されています。

土曜美術社出版販売から出版されている日本現代詩文庫という叢書がありますが、現代詩文庫の方が歴史が古いです。

特徴

現代詩文庫の特徴としては、以下の点が挙げられます。

幅広い詩人を収録：著名な詩人から、新進気鋭の詩人まで、幅広い世代の詩人の作品を収録しています。
手軽なサイズ：四六判サイズで、持ち運びやすく、気軽に読むことができます。
詳細な解説：各詩集には、詩人の生涯や作品の特徴などを解説した文章が掲載されています。

現代詩文庫を読む

現代詩文庫は、日本の現代詩に興味を持つすべての人におすすめできる叢書です。詩を読むのが初めてという人でも、きっとお気に入りの詩人、お気に入りの詩が見つかるはずです。

現代詩文庫を片手に、日本の現代詩の世界を旅してみてはいかがでしょうか。

主な既刊

第一期 戦後詩人篇

田村隆一詩集
谷川雁詩集
茨木のり子詩集
谷川俊太郎詩集
寺山修司詩集

第一期 現代詩人篇

松浦寿輝詩集
荒川洋治詩集
吉増剛造詩集
伊藤比呂美詩集
岡井隆詩集

第二期 近代詩人篇

北村透谷詩集
中原中也詩集
石川啄木詩集
萩原朔太郎詩集
宮沢賢治詩集

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