理想の結婚 (テレビドラマ)

ドラマ『理想の結婚』の概要

『理想の結婚』は、1997年1月17日から3月21日まで、TBSの「金9ドラマ」枠で放送された日本のテレビドラマです。この作品は、主演の常盤貴子が前クールの『ひとり暮らし』に続いての登場となったことでも注目を集め、平均視聴率19.7%という高い数字を記録し、彼女の代表作の一つに数えられています。脚本は青柳祐美子が手がけ、プロデューサーは貴島誠一郎が務めており、前作のスタッフがそのまま続投しています。

制作背景

このドラマの制作にあたって、プロデューサーの貴島は特に常盤貴子の素顔に着目しました。以前、制作したドラマ『私の運命』の撮影中、彼女がカラオケで関西弁を使いながら楽しんでいる姿を見て、普段の冷徹な看護婦像とは異なる彼女の明るい一面に惹かれました。このような経験から、常盤の持つ魅力を活かしたラブコメディー要素を取り入れたホームドラマを制作したいというアイデアが生まれました。

ストーリー

ドラマは、大阪から東京へ向かう飛行機で出会った鞠（常盤貴子）と勉（竹野内豊）の物語から始まります。二人は共に恋人との別れを経験したばかりで、心に傷を持ちつつも互いに引かれ合います。勉は鞠に一目惚れし、東京で再会した際には「結婚して欲しい」との思いを告げ、二人は交際をスタートします。

2週間後、勉は家族に鞠を紹介したいと考え、家族にその話を切り出すのですが、父の一国（伊東四朗）と妹の恵（榎本加奈子）は興味津々である一方、母の巴美（野際陽子）は強く反対します。巴美は、自身が勉を妊娠した結果として一国と結婚したいわゆる「できちゃった結婚」という背景を持ち、勉には自分の理想の相手を選んでほしかったのです。

この後、鞠の家族が東京に訪れ、両家で食事会が行われます。しかし、巴美が鞠に対して冷たく接する姿に、鞠の母さくら（中村玉緒）が怒りを覚え、両家の間に緊張が広がる事態に発展します。物語は、恋愛と家族の複雑な感情が交錯する中で、キャラクターたちがどのように成長し、結婚へと至るかを描いていきます。

キャスト

この作品には、メインキャストとして

• - 山田鞠（常盤貴子）
• - 大滝勉（竹野内豊）
• - 大滝恵（榎本加奈子）
• - 鷲崎由紀子（初瀬かおる）
• - 山田真（渡辺慶）
• - 山田鉄雄（石井光三）
• - 大滝一国（伊東四朗）
• - 山田さくら（中村玉緒）
• - 大滝巴美（野際陽子）

など、多彩なキャラクターが登場し、ドラマを盛り上げます。

スタッフ

このドラマは、脚本を青柳祐美子が担当し、貴島誠一郎がプロデューサーを務めました。また、演出には土井裕泰、福澤克雄、松原浩が名を連ね、TBSによって制作されています。

主題歌

ドラマの主題歌は、ZARDの「君に逢いたくなったら…」で、作詞は坂井泉水、作曲は織田哲郎が手掛けています。

受賞歴

この作品は第12回ザテレビジョンドラマアカデミー賞で、常盤貴子が主演女優賞を受賞するなど、視聴者からの高い評価を得ました。

『理想の結婚』は、家族や恋愛について考えさせられる要素が詰まった心温まるドラマです。

もう一度検索