琉球民族独立総合研究学会

琉球民族独立総合研究学会は、琉球（沖縄）の日本からの独立を研究することを目的とした日本の任意団体です。この学会は、「琉球民族」を「日米によって奴隷の境涯に追い込まれた」存在と捉え、琉球の独立を前提とした研究や討論活動を行っています。毎年2回の学術会議を開催し、国連脱植民地化特別委員会への働きかけを通じて、琉球が脱植民地運動が進行中の地域として登録されることを目指しています。

学会の特徴

この学会は、「琉球民族による琉球民族のための学会」を標榜し、会員資格を「琉球の島々に民族的ルーツを持つ琉球民族」に限定しています。入会には理事会の承認に加え、総会での承認が必要です。

活動内容

学会は、琉球の独立に向けた様々な活動を展開しています。

2014年には、国連への直接的な訴えかけを目的とした自己決定権に関するシンポジウムを開催しました。
2015年には、米軍基地キャンプ・シュワブ前で、新基地建設に反対する政治活動を行いました。
2016年には、代表の松島泰勝氏が中国の北京大学で、沖縄の自己決定権や米軍基地問題、独立に関する意見交換を行いました。
2017年には、「琉球・沖縄ヘイト問題から考える琉球民族独立の必要性」と題し、沖縄に対するデマやヘイト本に関するシンポジウムを開催しました。
2018年には、国連で日本政府に対し、沖縄の人々を「先住民族」として認めるよう主張しました。
2023年には、北京大学で行われた沖縄フロンティア研究国際シンポジウムに、複数のメンバーが参加し、琉球の地位に関する議論を行いました。
2024年2月には、団体設立10周年を迎え、「琉球独立学研究第6号」を発刊しました。

評価

学会の活動に対して、様々な評価がなされています。

ロバート・D・エルドリッヂ氏は、学会の結論ありきの姿勢を批判し、学会らしくない組織であると指摘しています。
佐藤優氏は、学会の背景に理解を示しつつも、国際社会における小国の生き残りの難しさから、沖縄独立には反対しています。しかし、日本人の大多数が沖縄の立場を理解する必要性も同時に訴えています。
照屋寛徳氏は、学会設立に対して「大いに期待し、賛同する」と発言しています。
唐淳風氏は、学会の設立を「琉球の人々が独立回復を求めていることの表れ」と評価しました。
ロバート・カジワラ氏は、著書において学会からの情報提供に謝意を述べ、友知政樹氏を琉球独立のリーダーと称えました。

関連事項

学会の活動は、以下の事項と関連があります。

アイヌ新法
琉球弧の先住民族会
琉球民族
先住民族
沖縄県
照屋寛徳
* 琉球独立運動

まとめ

琉球民族独立総合研究学会は、琉球の独立を求める活動を展開する団体です。学会の活動は、琉球の歴史や文化、国際的な政治情勢など、多岐にわたる要素が絡み合っており、今後もその動向が注目されます。

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