松島泰勝

松島 泰勝（まつしま やすかつ）

基本情報

松島泰勝は、1963年に沖縄県石垣市で生まれた経済学者で、現在は龍谷大学経済学部の教授を務めています。彼の専門分野は島嶼経済論と内発的発展論であり、琉球独立論者としても知られています。2001年に早稲田大学より博士（経済学）の学位を取得しており、博士論文は「島嶼経済論」で、主に沖縄の経済と社会についての研究を行っています。

学歴

• - 沖縄県立那覇高等学校を卒業後、1989年に早稲田大学政治経済学部経済学科を卒業しました。
• - 1992年、大学院経済学研究科の修士課程を修了し、1998年には博士課程で必要な単位を取得。2001年に博士号を取得しました。

職歴

松島は多様な職歴を持ち、1996年から1997年には東京水産大学で非常勤講師を務めたほか、1997年から1999年には在ハガッニャ日本国総領事館で専門調査員としての活動を行いました。1999年から2000年には、在パラオ日本国大使館でも同様の職務を果たしました。その後、横浜市立大学や県立広島女子大学、東海大学、関西大学、愛知大学など、複数の高等教育機関で教鞭を執り、2008年からは龍谷大学で教授として活動しています。

社会活動

松島は2007年に「NPO法人ゆいまーる琉球の自治」を設立し、その代表を務めています。この団体は琉球の自治に関する議論を促進するための定期的な集会を開催しています。また、2013年には琉球民族独立総合研究学会の発起人として活動を始め、琉球民族遺骨返還研究会の代表も務めています。特に、2018年には京都大学に対して琉球民族の遺骨の返還訴訟を起こしました。

主張

松島は、沖縄の現状は琉球人が自ら選んだものではなく、米軍基地が琉球独立運動を抑圧する役割を果たすと考えています。彼は、沖縄の基地問題は国際法に違反しており、国連など国際的な場での主張が重要だとしています。また、彼は台湾独立運動に批判的であり、沖縄独立運動との連携が難しいとの見解を示しています。

防衛と外交政策

松島は、沖縄が非武装中立の状態にあるべきだと主張し、自衛隊と在日米軍を撤退させるべきと述べています。彼は、琉球独立後にも軍備を持つことは主張しておらず、非武装中立が周辺国との安定に寄与する例を挙げています。

尖閣諸島問題

松島は尖閣諸島について、日本が帝国主義的に侵略した地点であり、中国や台湾に返還されるべきだと考えています。彼は尖閣が日本の固有の領土であるという主張には根拠がないと述べ、国有化の動きを批判しています。

著書と論文

彼は多くの著書や論文を発表しており、「沖縄島嶼経済史」「琉球の「自治」」「琉球独立論」などが含まれます。また、社会へのメッセージを多くのメディアや学術誌で発信しており、特に沖縄地域の経済自立や自治についての考察を深めています。

まとめ

松島泰勝は、沖縄の経済学と社会運動に深い関与を持つ学者であり、琉球独立を巡る議論を促進する重要な存在です。彼の研究は、日本国内外の多くの問題に対する視点を提供しており、その影響力は今後も注目されることでしょう。

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