瑪羅門の家族

瑪羅門の家族

『瑪羅門の家族』（バラモンのかぞく）は、宮下あきらによる日本の漫画作品。聖なる力（チャクラ）を操る瑪羅門一族が悪を裁く物語で、前半は一話完結の復讐劇、後半は魔修羅一族との世界をかけた戦いが展開されます。

あらすじ

物語は、法では裁けない悪を裁くことを家業とする瑪羅門の一族を中心に展開します。彼らは「聖なる力（チャクラ）」と呼ばれる特殊な能力を駆使し、悪に立ち向かいます。物語の前半は、依頼を受けて悪を裁く一話完結型の復讐劇が中心。後半では、敵対勢力である魔修羅一族が登場し、「邪の力」を使って世界征服を企む彼らとの壮絶な戦いが描かれます。

登場人物

瑪羅門家

瑪羅門 龍（ばらもん りゅう）：主人公。18歳。高校生で拳法部主将。相手の行動を支配する「聖なる力・念」を持つ。
瑪羅門 凱（ばらもん がい）：長男。21歳。失業中。情に厚いがトラブルメーカー。「怒髪針」の能力を持つ。
瑪羅門 翔（ばらもん しょう）：次男。19歳。予備校生。冷徹な性格で「不動冥髖巢」を得意とする。
瑪羅門 惷（ばらもん しゅん）：三兄弟の父。54歳。陶芸家。情報収集に長ける。
瑪羅門 寇（ばらもん こう）：三兄弟の祖父。88歳。瑪羅門寺の住職。呪術的な技を得意とする。

世界各国の瑪羅門の家族

ジェイク・バラモン：アメリカの瑪羅門。「聖なる力・砕」を操る。
ジャン・バラモン：フランスの瑪羅門。バレエダンサーで「聖なる力・舞」を使う。
チチ・バラモン：アフリカの瑪羅門。「聖なる力・獣」で動物と心を通わせる。
瑪羅門 王（バラモン ワン）：中国の瑪羅門。「聖なる力・速」を駆使する。
マハール・バラモン：インドの瑪羅門。「聖なる力・力」で怪力を発揮する。
ナセル・バラモン：シュメール共和国の瑪羅門。「聖なる力・炎」を持つ。

魔修羅

孔雀院 一馬（くじゃくいん かずま）：魔修羅の幹部。最強の男と称される。
四誅王：魔修羅の幹部。
陣 霊峰（チン レイホウ）
鑼愧（ドラキ）

その他の人物

村雨玉堂（むらさめ ぎょくどう）：彫刻家。弟子の作品を奪い殺害。
黒岩栄造（くろいわ えいぞう）：美術商。村雨の側近。
柳 大周（やなぎ たいしゅう）：瑪羅門三兄弟の拳法の師。

特記事項

神戸連続児童殺傷事件の犯人が、本作のセリフを引用したことが知られています。
双子のプロレスラーチーム「バラモン兄弟」は、本作から名前を取っています。
宮下あきらの漫画『極!!男塾』に、瑪羅門龍、凱、翔が登場しています。

書誌情報

ISBN 4-0887-1864-X / ISBN 978-4-0887-1864-4
ISBN 4-0887-1865-8 / ISBN 978-4-0887-1865-1
ISBN 4-0887-1866-6 / ISBN 978-4-0887-1866-8
* ISBN 4-0887-1867-4 / ISBN 978-4-0887-1867-5

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