環日本海新潟駅伝

環日本海新潟駅伝

環日本海新潟駅伝（かんにほんかいにいがたえきでん）は、1992年から2004年まで新潟県や新潟市が主催し、毎年10月に行われていた駅伝競走大会です。この大会は、国際的な交流も重視し、新潟県と友好都市を結んでいる海外の都市、さらに日本海沿岸の道府県と隣接する県から構成された男女混成の駅伝チームが参加していました。

大会の概要と歴史

初回の大会から第3回までは、6区間で合計32.7kmの距離で競技が行われましたが、第4回からは距離が増え、7区間42.195kmに変更されました。環日本海新潟駅伝は、国内外のチームを結集し、多様性豊かな競技を展開しました。しかし、2004年に開催された第13回大会を最後にこの大会は終了しました。特に最後の大会の開催からわずか6日後には新潟県中越地震が発生し、県民にとっても特別な意味を持つ大会となりました。

主催と共催

この駅伝は、新潟県、新潟市、新潟陸上競技協会および教育委員会などが主催しており、テレビ新潟放送網が共催していました。スポンサーには、亀田製菓、コロナ、第四銀行などが名を連ねていました。

参加チーム

大会には、多くの海外の都市や国内の県が参加していました。具体的には、中華人民共和国のハルビン、大韓民国のソウル、ロシア連邦のハバロフスク、ウラジオストク、イルクーツク、アメリカ合衆国のガルベストン、スプリングフィールドが海外チームとして名を連ねていました。国内チームには、北海道、青森県、秋田県、山形県、福島県、長野県、富山県、石川県、福井県、滋賀県、京都府、兵庫県、鳥取県、島根県、山口県、福岡県（第10回大会のみ参加）などが参加し、新潟県や新潟市もその一員でした。

テレビ中継の特徴

大会はテレビ新潟が制作し、ほとんどのアナウンサーが実況やインタビューで参加しました。NNN系列の結束を強化するため、他の局のアナウンサーも加わり、広範囲にわたる放送が実現しました。また、日本テレビの移動中継車を使用することで、技術的な支援も得られました。放送は生中継で、NNN系列の日本海に沿った道府県局に向けて行われ、多くの視聴者を魅了しました。特に2004年度は特別にテレビ新潟のみで録画ダイジェストとして放送され、他県での放送はなかったものの多くの関心を集めました。

終了とその後

環日本海新潟駅伝は2004年をもって終了しましたが、新潟県では陸上競技大会の推進が続き、2009年に新潟国体を控え、新たな大会の開催が引き続き模索されました。そして、2005年には「新潟県中越大震災復興支援新潟ビッグ陸上フェスタ」が企画され、地域の復興を目指した陸上競技大会が実施される運びとなりました。このように、環日本海新潟駅伝は新潟県のスポーツ文化の一端を担ってきた重要なイベントであったと言えるでしょう。

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