生徒会役員共

『生徒会役員共』（せいとかいやくいんども）は、氏家ト全による日本の少年[[漫画]]作品です。当初は『マガジンSPECIAL』で連載を開始し、その後『週刊少年マガジン』に移籍、2007年から2021年まで長期連載されました。2021年11月時点で、単行本の累計発行部数は475万部を突破しています。

概要

舞台は、男子生徒28人に対し女子生徒が524人と圧倒的に女子が多い私立桜才学園。この学校の生徒会を舞台に、下ネタを8割含む4コマギャグ[[漫画]]が展開されます。連載誌を移籍した際に、話数のカウントはリセットされ、設定も一部変更されました。

物語の基本構造は、天草シノや七条アリアといったキャラクターのエロいボケに対し、津田タカトシや萩村スズがツッコミを入れるというものです。作中の季節は現実世界と連動しており、登場人物は進級しますが、それ以降は学年が変わらないという特徴があります。また、作者の過去作品との繋がりも見られます。

2010年にはテレビアニメ化され、2010年7月から10月まで放送されました。その後、OVAやテレビアニメ第2期、劇場版も制作されるなど、メディアミックス展開が行われました。

あらすじ

少子化の影響で女子校から共学校となった桜才学園。新入生の津田タカトシは、生徒会長である天草シノに強制的に生徒会副会長に任命されます。しかし、生徒会メンバーは癖のある人物ばかり。さらに、年下好きの英語教師やスクープ至上主義の新聞部部長、男性恐怖症の風紀委員長など、個性的なキャラクターに囲まれ、タカトシは退屈しない学生生活を送ることになります。

翌年には、思春期真っ盛りの妹・津田コトミも入学。タカトシは、平凡ながらも気苦労の絶えない日々を送ることになります。

登場人物

生徒会関係者

津田タカトシ（つだタカトシ）
声 - 浅沼晋太郎、小林ゆう（幼少時）
本作の主人公で、桜才学園生徒会副会長。ツッコミ担当であり、周囲のボケに対して的確にツッコミを入れます。常識人ですが、時々ボケに同調することもあります。普段は丁寧な口調ですが、ツッコミ時には口が悪くなることも。女子からの人気も高いですが、鈍感な一面も持っています。実は隠れた文才の持ち主でもあります。

天草シノ（あまくさシノ）
声 - 日笠陽子
本作のヒロインで、桜才学園生徒会長。容姿端麗、成績優秀、運動神経抜群と完璧な人物ですが、エロいボケを連発します。生徒からの信頼も厚く、ファンクラブも存在します。タカトシに対して好意を抱いているような描写が見られますが、恋愛には奥手です。

七条アリア（しちじょうアリア）
声 - 佐藤聡美
生徒会書記で、裕福な家庭のお嬢様。美人でスタイルも良いですが、シノ以上に過激な下ネタを好み、天然ボケな一面も持っています。恋愛経験はないものの、特殊な性癖の持ち主でもあります。タカトシに対し、恋愛感情を抱いているような描写も見られます。

萩村スズ（はぎむらスズ）
声 - 矢作紗友里
生徒会会計で、金髪ツインテールの低身長な少女。IQ180の天才で、博識かつ語学堪能です。外見から子供扱いされることにコンプレックスを持っており、タカトシに対して尊大な態度を取ることがあります。タカトシ同様、ツッコミ役を担うこともあります。

横島ナルコ（よこしまナルコ）
声 - 小林ゆう
英語教師で生徒会顧問。ダメな大人として生徒会メンバーから認識されています。生徒から蔑まれることで興奮を覚えるMの素質があります。普段はボケ役ですが、体調を崩すと常識人になります。

桜才学園の生徒・教員

畑ランコ（はたランコ）
声 - 新井里美
新聞部部長で、ポーカーフェイスの変人。ハードなエロいボケを連発します。常にカメラを持ち歩き、スクープを狙っています。百合の趣味を持っているようです。

三葉ムツミ（みつばムツミ）
声 - 小見川千明
タカトシのクラスメイトで、柔道部部長。純粋で素朴な性格で、冗談が通じません。格闘技好きで、運動能力も高いですが、乗り物酔いしやすい一面も。

五十嵐カエデ（いがらしカエデ）
声 - 加藤英美里
風紀委員長で、真面目で規律に厳しい性格ですが、極度の男性恐怖症です。下ネタを真に受けてしまうため、ボケに回ることもあります。

轟ネネ（とどろきネネ）
声 - 椎名へきる
スズの友人で、ロボット研究部所属。成績優秀ですが、変態的な一面も持っています。

津田コトミ（つだコトミ）
声 - 下田麻美
タカトシの妹で、天真爛漫な性格。兄を「タカ兄」と呼び、下ネタや中二病的な言動をすることがあります。

時カオル（ときカオル）
声 - 日野未歩
コトミの友人。不良っぽい雰囲気ですが、ドジで方向音痴な一面も。空手の有段者で、柔道部にも所属しています。

柳本ケンジ（やなぎもとケンジ）
声 - 白石稔
タカトシの友人。映画部所属で、女子との交流が多いタカトシを羨ましく思っています。

中里チリ（なかざとチリ）
声 - 寺本來可（第1期17話まで）→ 斎藤千和（第1期20話以降）
柔道部員で、ムツミと行動を共にすることが多い。ムツミのボケにツッコミを入れることが多い。
海辺ナナコ（うみべナナコ）
声 - 安済知佳
柔道部員。手首の怪我で練習試合に出場できなくなる。

権藤リキゾウ（ごんどうリキゾウ）
声 - 利根健太朗
桜才学園学園長。生徒思いの常識人だが、痔を患っている。

大門（だいもん）
声 - 利根健太朗
桜才学園教師。柔道部顧問。

道下（みちした）
声 - 大山早稀→ブリドカットセーラ恵美（劇場版第1作以降）
桜才学園教員。音楽教師。大門先生と職場結婚をした。

小山リカ（こやまリカ）
声 - 加藤英美里
桜才学園に赴任してきた教師。かつては教育実習生としてシノと出会った。エロボケに耐性ができており、ナルコのツッコミ役を担う。

花巻ナオ（はなまきナオ） / 馬川ヨシオ（うまかわヨシオ）
声 - 日野未歩（ナオ）
桜才学園のバカップル。イチャイチャしてはカエデやシノに怒られている。

渡辺、菅田
声 - 仲野七恵ほか
アニメオリジナルの柔道部員で、ムツミらと並んで登場する。後に原作にも登場。

パリィ・コッペリン
アメリカからの留学生。日本文化を微妙に誤解している。

一般人・他校生

出島サヤカ（でじまサヤカ）
声 - 田村睦心
七条家専属のメイド。長身でスタイルが良い。家事全般をこなしますが、ナルコやネネに並ぶ変態です。性癖はバイセクシャル。

魚見チヒロ（うおみチヒロ）
声 - 斎藤千和
英稜高校の生徒会長。清楚で大人しい美少女ですが、内気な性格を克服するために生徒会長になりました。タカトシに好意を抱いており、シノやスズから警戒されています。

森ノゾミ（もりノゾミ）
声 - 上坂すみれ
英稜高校の生徒会副会長。巨乳の持ち主で、タカトシに匹敵するツッコミのスキルを持っています。

青葉トオリ（あおばトオリ）
英稜高校の生徒会書記。

広瀬ユウ（ひろせユウ）
声 - 岡咲美保
英稜高校の生徒会雑用。短髪で筋肉質な少女で、よく男子に間違われる。

古谷サチコ（ふるやサチコ）
声 - 平野文
桜才学園OGで、前生徒会長。エロボケをされても全く動じない。計算が得意だが、PCは苦手。

スズの母
声 - 松来未祐
娘とは正反対の貞操感に問題のある変人。
アリアの父
声 - 利根健太朗
アリアの「出生の秘密」を語る。
アリアの母
声 - 藤田昌代
アリアとの思い出を語る。料理が苦手。

橋高（はしたか）
七条家専属執事。七条家で唯一まともな人物で、出島やアリアのエロボケに対応できる。

タカトシの母
海外出張が多く、家にいない。

その他

トリプルブッキング
作者の前作に登場するアイドルユニット。本作でも人気のユニットとして登場。

天野ミサキ（あまのミサキ）
声 - 寺本來可（OAD）→田中あいみ（劇場版）
作者の前々作に登場する人物。シノのエロボケに対するツッコミ役。

若田部アヤナ（わかたべアヤナ）
作者の前々作に登場する人物。迷子になったスズと出会う。

的山リンコ（まとやまリンコ）
作者の前々作に登場する人物。英稜高校の文化祭に登場。

用語

桜才学園（おうさいがくえん）
本作の舞台となる私立高校。元女子校で、共学化初年度は男子生徒が28人、女子生徒が524人でした。校則は厳しく、校内恋愛や染髪などが禁止されています。

桜才学園生徒会（おうさいがくえんせいとかい）
シノ、タカトシ、アリア、スズが所属する組織。生徒会役員は成績優秀であることが求められます。

英稜高校（えいりょうこうこう）
魚見が在籍している高校。坂道があるのが特徴です。

七条グループ（しちじょうぐるーぷ）
アリアの実家が経営する企業グループ。様々な施設を所有しています。

塾如大学（じゅくじょだいがく）
古谷が在籍している大学。

書誌情報

単行本
講談社から全22巻が刊行されています。掲載誌の移動に伴い、第2巻で話数のカウントがリセットされています。

関連書籍
公式キャラクターズブックやアニメガイドブックなどが刊行されています。

アニメ

テレビアニメ2回、OAD、OVAが制作されています。独自の略称「SYD」が設定され、話数は連続してカウントされました。アニメ版では、登場人物の年齢や学年が変わらないサザエさん方式が採用されています。

第1期

2010年7月から10月まで放送されました。全13話。

第2期

『生徒会役員共』のタイトルで2014年1月から3月まで放送されました。全13話。

劇場アニメ

2017年7月21日に第1作が公開、2021年1月1日には第2作が公開されました。

主題歌

トリプルブッキングが担当することが多いです。第1期は「大和撫子エデュケイション」、第2期は「花咲く☆最強レジェンドDays」がオープニングテーマとして使用されました。

Webラジオ

アニメイトTVにてWebラジオが配信されました。自主規制音で隠しながらギリギリなトーク展開や、時報が特徴的でした。様々なコーナーが設けられ、人気を博しました。

脚注

注釈

出典

講談社コミックプラスの情報を元にしています。

外部リンク

マガジンポケット
キングレコードによるアニメ公式サイト
TVアニメ「生徒会役員共」
OVA「生徒会役員共」
TVアニメ「生徒会役員共」
劇場版「生徒会役員共」
「劇場版生徒会役員共2」
生徒会役員共 - TOKYO MX
生徒会役員共 (@seitokai0428) - X（旧Twitter）
DVD付き『生徒会役員共』限定版公式サイト

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