生駒市立鹿ノ台中学校

生駒市立鹿ノ台中学校は、奈良県生駒市鹿ノ台南に所在する公立中学校です。教育目標として「豊かな心と自ら学ぶ意欲を持ち主体的に活動する生徒の育成」を掲げ、生徒たちが自主的に考え行動する力を育むことに力を入れています。

本校の大きな特色の一つは、文部科学省のスーパーエコスクール実証事業に指定されていることです。これは、環境に配慮した学校施設整備を通じて、エネルギー消費の実質ゼロを目指す国の取り組みです。校舎には、太陽光発電システムや高い断熱性を持つペアガラス（複層ガラス）などが導入されており、環境負荷の低減に努めています。こうした設備の整備だけでなく、生徒一人ひとりが節電や節水といった日常的な活動に「自分たちが積極的に取り組む」という高い意識を持って活動している点が評価されています。

スーパーエコスクールとしての活動は、単なる設備面に留まらず、環境教育と一体となって推進されています。生徒たちは、日々の学校生活を通じてエネルギーや資源の大切さを学び、環境保全のための具体的な行動を実践しています。こうした実践的な環境教育への取り組みは、国際環境教育基金（FEE）によるグリーンフラッグの取得に繋がっています。グリーンフラッグは、子どもたちが環境について主体的に考え、学校と地域が協力して環境活動に取り組んでいる学校に与えられる認証であり、本校では2015年7月（エコスクール登録と同時）および2016年6月に取得しています。

学校教育目標の実現に向け、生徒主体の活動としてクリーンアップ活動、あいさつ運動、エコ活動などが活発に行われています。学校経営方針では、生徒の心身の健全な育成、自治力と規範意識の向上、質の高い授業づくり、快適で温かみのある学校環境整備、保護者・地域との信頼関係構築、そして教職員の働き方改革を重点項目として推進しています。これらの取り組みを通して、「よく考え、自ら進んで学ぶ生徒」「正しい判断力と困難に立ち向かう強い意志力を持つ生徒」「たくましい心身を持つ生徒」といった理想の生徒像の育成を目指しています。

地域社会との連携も重視しており、保護者や地域住民と協力した学校づくりを進めています。学校運営協議会を設置し、学校評価活動にも地域の視点を取り入れています。生徒たちは、地域ボランティア活動や地域行事への参加を通じて、地域の一員としての自覚を育んでいます。特に、クリーンアップ活動は学校、保護者、地域が一体となって清掃に取り組むことで、生徒が生まれ育った地域を知り、地域を大切にする心を育むと共に、地域住民との交流を深める貴重な機会となっています。この活動はエコスクール活動とも連携し、地域全体のエコ意識向上にも貢献しています。

本校は1981年（昭和56年）4月、生駒市立生駒北中学校より分離する形で開校しました。1982年（昭和57年）1月には校歌が制定されています。前述のスーパーエコスクール関連の沿革としては、2012年（平成24年）4月のスーパーエコスクール指定以降、エコ対応工事や南館改修（2014年9月）、体育館照明LED化や北館・玄関・校地改修（2015年1月）、屋上ソーラーパネル・風力発電設置（2015年7月）など、施設の環境性能向上が図られています。

通学区域は、鹿畑町、鹿ノ台東1丁目から3丁目、鹿ノ台西1丁目から3丁目、鹿ノ台南1丁目から2丁目、鹿ノ台北1丁目から3丁目、そして美鹿の台です。近隣には、生駒市立生駒北中学校や上中学校、奈良市立登美ヶ丘北中学校、さらに京都府の精華町立精華南中学校や精華町立精華西中学校など、複数の学校が隣接しています。

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