産業保安監督部

産業保安監督部の概要

産業保安監督部（さんぎょうほあんかんとくぶ）は、経済産業省の地方支分部局の一つです。この機関は主に火薬類の取締りや高圧ガスの保安、鉱山における安全確保を担当しています。2005年に設立され、その後2012年には経済産業省本体に移行しました。

設置と事務

産業保安監督部は沖縄県を除く全国に5つ存在し、那覇産業保安監督事務所と共に「産業保安監督部等」と総称されます。設立当初は、鉱山保安監督部の役割と経済産業局の火薬やガス等の保安行政を統合する形で機能を果たしてきました。経済産業省内の商務情報政策局が中心となって、火薬や高圧ガスに関する監督を行い、産業保安監督部等の多岐にわたる業務を調整しています。

組織構成

産業保安監督部は、関連法令に基づく組織で構成されており、その主要な組織機能は以下の通りです。

• - 産業保安監督部長
• - 管理課
• - 保安課

火薬類の取締りや高圧ガスの確保に関する業務を担当

• - 電力安全課

電力設備の保安に関する事務を担当

• - 鉱山保安課

鉱山の安全施策を担当

• - 鉱害防止課

鉱害の防止に関する業務を担当

また、支部としては東北、近畿、四国の3支部がそれぞれの地域で機能し、このほかに釧路や北陸に産業保安監督署があります。これらの出先機関は地域に密着した業務を展開しています。

管轄区域

産業保安監督部の所在地と管轄地域は以下のとおりです：

• - 北海道産業保安監督部（札幌市）：北海道
• - 関東東北産業保安監督部（さいたま市）：関東・東北地域
• - 中部近畿産業保安監督部（名古屋市）：中部・近畿地域
• - 中国四国産業保安監督部（広島市）：中国・四国
• - 九州産業保安監督部（福岡市）：九州地域

沖縄県に関しては、那覇産業保安監督事務所が同様の業務を行っています。

財政と職員

産業保安監督部の予算は毎年度の一般会計歳出の中で運営されており、2019年度には28億823万円が計上されました。主に職員の給与や業務関連の経費が含まれています。また、全職員が一般職の国家公務員であり、308人の定員が設けられています。職員は毎年採用試験を通じて行われており、鉱山監督官としての特殊勤務手当も支給されます。

結論

産業保安監督部は火薬や高圧ガス、鉱山の安全に関する保安業務を広く担っており、その重要性から地域や国家の安全に寄与しています。今後の保安業務の発展が期待されます。

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