産業通商資源部

産業通商資源部（MOTIE）について

産業通商資源部（Ministry of Trade, Industry and Energy、MOTIE）は、大韓民国の商業・貿易・工業、外国人投資、産業技術研究開発政策、エネルギー・地下資源に関する事務を管掌する国家行政機関です。日本の経済産業省に相当する機関として知られています。

歴史

MOTIEは、その前身となる商工部の設置から数々の変遷を経て現在に至ります。

1948年11月4日 - 商工部が設置。
1977年12月16日 - 動力資源部が設置。
1993年3月6日 - 商工部と動力資源部が統合し、商工資源部が発足。
1996年2月9日 - 商工資源部が通商産業部に名称変更。
1998年2月28日 - 通商産業部が産業資源部に名称変更。
2008年2月29日 - 科学技術部及び情報通信部の一部機能を統合し、知識経済部に改編。
2013年3月23日 - 外交通商部から通商機能を編入し、産業通商資源部に改編。
2017年7月26日 - 中小企業庁が中小ベンチャー企業部に昇格。

これらの変遷は、時代の変化や経済状況、政策の重点の変化を反映しています。

役割

MOTIEは、大韓民国の経済成長と産業発展を促進するために、幅広い役割を担っています。

商業・貿易の振興
工業の発展
外国人投資の誘致
産業技術研究開発政策の推進
エネルギー・地下資源の確保

特に、通商交渉本部は「新通商戦略」を策定し、輸出市場の多角化、環太平洋パートナーシップ協定への参加、デジタル通商戦略などを通じて、輸出額の拡大を目指しています。

組織

MOTIEは、長官を筆頭に、次官、企画調整室長、通商交渉本部長などの幹部で構成されています。また、下部組織として、国家技術標準院、経済自由区域企画団、鉱業登録事務所、自由貿易地域管理院、鉱山安全事務所、電気委員会などが置かれています。

長官
代弁人
広報担当官
監査官
次官
企画調整室長
通商交渉本部長
国家技術標準院
経済自由区域企画団

組織は、政策の企画・立案から実行まで、一貫した体制を構築しています。

歴代長官

MOTIEの長官は、国務委員が任命されます。歴代の長官は、経済界や政界の著名人が務めており、その手腕によってMOTIEの政策が大きく左右されてきました。

関連項目

大韓民国の政治
韓昇洙 - 元商工部長官。

外部リンク

* 産業通商資源部公式サイト

まとめ

産業通商資源部は、大韓民国の経済を支える重要な機関です。その歴史、役割、組織を知ることは、韓国経済を理解する上で不可欠と言えるでしょう。

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