用心棒 (曖昧さ回避)

用心棒 (ようじんぼう)

用心棒という言葉は、複数の意味を持つ言葉です。

1. 戸締まりを固定する棒

本来の意味としては、戸や窓が開かないように内側から押し当てて固定する棒のことを指します。これは、特に時代劇などで見られる古い家屋において、防犯のために用いられた道具です。心張り棒（しんばりぼう）とも呼ばれます。

2. 護身用の武器

戸締まりを固定する棒から派生して、自分の身を守るために備えておく棒、つまり護身用の棍棒や警棒を指すようになりました。不審者に対する自衛手段として用いられます。

3. ボディーガード

さらに転じて、護身のために身辺につけておくボディーガードのことを指すようになりました。これは、依頼者の身の安全を守ることを仕事とする人々です。多くの場合、危険から身を守るための専門的な訓練を受けています。ボディーガード (曖昧さ回避)も参照してください。

4. 海外の警備員

欧米などの海外における警備員の一種で、一般には「バウンサー」と呼ばれる人々も、用心棒の一種とみなされることがあります。彼らは、主にナイトクラブやバーなどで、秩序を維持し、トラブルを未然に防ぐ役割を担っています。→「バウンサー」を参照。

5. 作品名・キャラクター名

用心棒 - 黒澤明監督の時代劇映画。主人公の浪人が、宿場町の用心棒として活躍する物語です。
ようじんぼう - コンピュータゲーム『ファイナルファンタジーX』に登場する召喚獣。刀を携えた浪人の姿をしており、主人公たちを助ける存在として描かれています。

このように、用心棒という言葉は、時代や文脈によって様々な意味を持つ多義的な言葉です。護身という共通の概念を持ちながら、その具体的な意味合いは大きく異なっています。

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