田中双鶴

田中双鶴（たなか そうかく）

田中双鶴（1912年12月16日 - 2000年6月14日）は、書家であり、徳島大学の名誉教授でした。本名は田中繁夫。徳島県出身であり、特に貫名菘翁の研究における第一人者として、その名を知られています。

生涯と業績

田中双鶴は、徳島大学において長年にわたり教鞭を執り、後進の育成に尽力しました。また、渭水会の会長としても活動し、書道文化の発展に貢献しました。徳島大学構内には、その功績を称え、揮毫による碑文「徳不孤」が建立されています。

著述活動も精力的に行い、1992年には柴秋邨について詳細に解説した『柴秋邨精説』を出版。この著作は高く評価され、第17回徳島県文化賞を受賞しました。その他にも、1982年には『貫名菘翁書畫集』を刊行し、貫名菘翁の研究に大きく貢献。また、『閑々子の世界』など、書道に関する幅広いテーマで著作を発表しました。

2000年6月14日、前立腺腫瘍のため逝去。

主な著書

単著
『貫名菘翁精説』上野書店、1983年
『柴秋邨精説』鳥跡社、1992年
『閑々子の世界』1999、徳島県教育印刷
編著
『鳥跡 選抜実力者100人書展作品集』鳥跡書道会、1978年
『貫名菘翁書画集・貫名菘翁精説』上野書店、1983年
『田中双鶴作品集』鳥跡社、1986年
共著
富永眉峰、田中双鶴『徳島名筆二人』出版、1972年
貫名菘翁、田中双鶴『楷書千字文』日本習字普及協会〈千字文双書 12〉、1980年

参考文献

各著書の奥付
徳島県立図書館所蔵資料

関連項目

徳島県出身の人物一覧
書家
貫名菘翁

田中双鶴は、その学識と書に対する情熱をもって、書道界に大きな足跡を残しました。その研究成果や作品は、今もなお多くの人々に影響を与え続けています。

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