富永眉峰

富永眉峰（とみなが びほう）

富永眉峰（本名：富永三喜男）は、1905年（明治38年）に生まれ、1987年（昭和62年）に没した日本の書家です。徳島県徳島市新南福島にご出身。

経歴

富永眉峰は、1932年（昭和7年）に文検習字科に合格。その後、炭山南木（1895-1979）に師事し、書家としての道を歩み始めました。1953年（昭和28年）には日展に初入選を果たし、その後も6回入選するなど、その才能を発揮しました。

徳島県書道協会会長などの要職を歴任し、徳島県の書道発展に大きく貢献しました。書道教育の第一人者としても知られ、その功績が認められ、1982年（昭和57年）に徳島県文化賞を受賞しました。同年4月4日には、その功績を称え、石井町に句碑が建立されました。

1987年（昭和62年）に生涯を閉じました。墓所は徳島県徳島市城南町の実相寺にあります。

著書

富永眉峰は、書家としてだけでなく、著述家としても多くの作品を残しました。以下に主な著書を記します。

『眉峰作品集』富永三喜男、1959年
『細流』向日葵社、1959年
『眉峰個展作品集』富永三喜男、1961年
『斗筲 百句集』富永三喜男、1962年
『斗筲 第二百句集』富永三喜男、1965年
『富永眉峰夫妻展記念図録』富永三喜男、1966年
『句集 河海』航標俳句会、1970年
富永眉峰、田中双鶴『徳島名筆二人』出版、1972年
『眉峰 第三百句集』富永眉峰、1973年
『金婚句集 眉山』富永眉峰、1978年
『富永眉峰作品集』富永眉峰、1980年
『渭山 第五百句集』富永三喜男、1980年
『句集 黒潮』航標俳句会、1981年
富永眉峰同門会 編『富永眉峰喜寿展作品集』眉峰同門会、1982年
『句集 八十路』富永眉峰、1984年
『傘寿帖 眉峰作品』富永眉峰、1985年
* 『鴛鴦集 眉峰作品・眉秀作品』眉峰同門会、1986年

これらの著書を通して、富永眉峰の書に対する情熱と、豊かな表現力を垣間見ることができます。彼の作品は、書道界に多大な影響を与え、後世に受け継がれています。

富永眉峰は、徳島県の書道界を牽引し、多くの人々に書の美しさを伝えた偉大な書家です。

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