田中沙紀

田中沙紀の将棋キャリア

田中沙紀（たなか さき）は1994年11月18日に生まれ、石川県金沢市出身の女流棋士です。彼女は大野八一雄七段に師事し、金沢星稜大学女子短期大学部を卒業しました。

将棋との出会い

田中は小学4年生の頃、叔父の勧めにより将棋を始めました。将棋を学び始めてから8年後の2012年、彼女は第5回女子アマ王位戦に出場し、見事全国6位を獲得するという成果を収めました。この成功により、将棋界でのキャリアを本格的にスタートさせることになります。アマチュア時代においては、女流王座戦で高い成績を残し続けました。

女流棋士への道

2014年5月、田中は関西研修会に入会し、4年後の2018年に女流3級の資格を取得しました。その後、同年の冬に行われた第47期女流名人戦予選で準決勝まで進出し、女流2級に昇級するチャンスがありましたが、準決勝で伊奈川愛菓に敗れ、昇級を逃しました。その後も思うように勝利を上げることができず、女流3級資格の期限が迫る中で厳しい状況が続きました。

昇級の試練

2020年、新型コロナウイルス感染症の影響で、将棋の棋戦開催が延期されるなど、状況が大きく変わりました。日本将棋連盟は田中の女流3級資格を延長する判断を下し、彼女は引き続き昇級を目指すことができました。しかし、最終的には女流王座戦と女流王位戦の予選でも敗北し、2020年8月末に女流3級資格が取り消される結果となりました。アマチュア時代の公式棋戦での成績は10勝18敗でした。

新たな挑戦

2020年11月、田中は再び研修会に参加し、女流2級を目指す決意を新たにしました。規定の改定により、女流3級は廃止されたものの、年齢制限がある中で彼女はB2へ昇級することを目指しました。2021年8月、見事にB2昇級を果たし、女流2級となる資格を手にしました。

女流棋士としての成長

2021年9月1日、田中は日本女子プロ将棋協会（LPSA）に所属する女流2級棋士としてプロ入りを果たしました。昇格を果たした田中は、日々の対局においてさらなる成長を遂げています。彼女の棋風は居飛車党であり、英春流（菊水矢倉）を得意としていることでも知られています。

プロとしての成績と趣味

田中は将棋以外にも音楽鑑賞を趣味としており、日常の中で自分自身を豊かにする時間を大切にしています。彼女は女流棋士としての活動が続く中で、ファンの期待に応えられるような棋士になっていくことでしょう。

まとめ

田中沙紀は、将棋界において数々の困難を乗り越え、女流棋士としての道を歩んでいます。彼女の挑戦や努力は、同じ夢を持つ棋士たちにとって大きな励みとなることでしょう。これからの活躍に期待が寄せられています。

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