田中靖規

田中靖規（たなか やすき）は、和歌山県出身の日本の漫画家です。本名は「たなか やすのり」と読みますが、『瞳のカトブレパス』の連載を機にペンネームの読みを「やすき」に変更しました。

デビューと初期の活動

2002年、田中氏は「獏」で第39回天下一漫画賞（審査員：久保帯人）佳作を受賞し、その才能を高く評価されました。翌2003年には「獏」が『赤マルジャンプ』に掲載され、漫画家としてのデビューを飾ります。その後、『青マルジャンプ』や『赤マルジャンプ』で読み切り作品を発表し、着実にキャリアを積み重ねていきました。

週刊少年ジャンプでの連載

2006年、『週刊少年ジャンプ』に読み切り版の「瞳のカトブレパス」が掲載され、翌2007年には同作が初の連載作品となります。その後も、2009年には「鍵人 -カギジン-」を連載し、少年誌での活躍を広げました。

メダロット、ガイストクラッシャー

『最強ジャンプ』では、2012年に「メダロット7」を短期連載。また、2013年からは『最強ジャンプ』と『Vジャンプ』でそれぞれ「ガイストクラッシャー」、「ガイストクラッシャー ファースト」を同時連載し、複数誌での連載をこなしました。

サマータイムレンダの大ヒット

2017年からは、『少年ジャンプ+』にて「サマータイムレンダ」の連載を開始します。この作品は、離島を舞台にしたタイムリープミステリーで、アニメ化、ゲーム化もされるなど、大きな話題を呼びました。2024年には、『少年ジャンプ+』にて「ゴーストフィクサーズ」の連載を開始し、現在も精力的に活動しています。

ゲーム好きとしての側面

田中氏は、大のゲーム好きとしても知られています。自らゲームファンであることを公言しており、「サマータイムレンダ」のコミックス後書きでは、連載中に複数の大作ゲームをクリアしたエピソードも語られています。作品には、ゲームから影響を受けたと思われる設定や描写が散見され、田中氏のゲーム愛が作品にも反映されています。

作品リスト

連載作品

瞳のカトブレパス（『週刊少年ジャンプ』2007年25号 - 40号）
鍵人 -カギジン-（『週刊少年ジャンプ』2009年33号 - 50号）
メダロット7（『最強ジャンプ』2012年8月号 - 10月号、2013年1月号）
ガイストクラッシャー（『最強ジャンプ』2013年5月号 - 2015年5月号）
ガイストクラッシャー ファースト（『Vジャンプ』 2013年 - 2014年）
ガイストクラッシャー学園（『Vジャンプ』 2014年7月号 - 2015年2月号）
サマータイムレンダ（『少年ジャンプ+』2017年10月23日 - 2021年2月1日）
ゴーストフィクサーズ（『少年ジャンプ+』2024年3月22日 - 連載中）

読み切り作品

獏（『赤マルジャンプ』2003年WINTER号）
DEAD/UNDEAD（『青マルジャンプ』2004年）
空中図鑑（『赤マルジャンプ』2004年SUMMER号）
瞳のカトブレパス（『週刊少年ジャンプ』2006年40号）
ジャメヴ（『赤マルジャンプ』2008年WINTER号）
鍵人 -カギジン-（『赤マルジャンプ』2009年WINTER号）
サマータイムレンダ2026 未然事故物件（『少年ジャンプ+』2022年4月14日 - 4月15日）

書籍

『瞳のカトブレパス』、集英社〈ジャンプ・コミックス〉2007年、全2巻
『鍵人 -カギジン-』、集英社〈ジャンプ・コミックス〉2009年、全2巻
『ガイストクラッシャー』、集英社〈ジャンプ・コミックス〉2013年 - 2015年、全5巻
『ガイストクラッシャー ファースト』、集英社〈ジャンプ・コミックス〉2014年、全1巻
『サマータイムレンダ』、集英社〈ジャンプ・コミックス〉2018年 - 2021年、全13巻
『サマータイムレンダ2026 未然事故物件』、集英社〈ジャンプ・コミックス〉2022年、全1巻
『ゴーストフィクサーズ』、集英社〈ジャンプ・コミックス〉2024年 - 刊行中、既刊3巻（2024年12月4日現在）

関連人物

荒木飛呂彦：師匠。大学卒業後、『瞳のカトブレパス』の連載開始まで、荒木のスタジオでアシスタントを務めていました。
堀越耕平：アシスタント。
* 椎橋寛：同期。

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