田中龍雅

田中龍雅：日本の柔道界を背負う若き才能

2004年生まれの田中龍雅選手は、佐賀県出身の柔道家です。73kg級で活躍し、右組み、得意技は背負投というスタイルで知られています。173cmの長身とO型という血液型も、彼のプロフィールの一部です。兄である田中龍馬選手も66kg級で活躍しており、兄弟揃って柔道界を盛り上げる存在となっています。

柔道の道に足を踏み入れたのは4歳の時。精道館道場で柔道の基礎を築き、その後はめきめきと頭角を現していきます。昭栄中学時代には、全国中学校柔道大会で50kg級と55kg級においてそれぞれ3位という輝かしい成績を残しました。

佐賀商業高校に進学すると、階級を73kg級に上げ、更なる高みを目指します。高校1年生時には全国高校選手権で2位に入賞。2年生時にはインターハイで3回戦敗退という悔しさも経験しましたが、全国高校選手権では決勝で強豪を破り、見事優勝を掴み取りました。3年生になると、インターハイと同時期に開催された世界ジュニア柔道選手権大会に出場。決勝ではシニアでも活躍するジョージアの強豪選手を破り、個人戦優勝という快挙を達成しました。さらに団体戦でも、チームの優勝に大きく貢献しました。

2023年には筑波大学へ進学。大学での活躍も目覚ましく、数々の大会で上位入賞を果たしています。体重別では惜しくも2位という結果に終わりましたが、体重別団体ではチームの優勝に貢献。講道館杯でも決勝まで勝ち進みました。グランドスラム・東京への出場は怪我により辞退しましたが、グランプリ・オディベーラスでは3位に入賞するなど、安定した成績を残しています。

2024年には体重別で優勝、世界団体でもチームの優勝に貢献するなど、その活躍は留まることを知りません。兄弟揃っての優勝など、数々の記憶に残る瞬間を生み出しています。一方で、グランプリ・ザグレブでは反則負けを喫するなど、課題も見つかりました。しかし、講道館杯では再び優勝を果たすなど、持ち前の強さと精神力で克服し、更なる成長を遂げています。

現在、IJF世界ランキングでは700ポイントを獲得し57位にランクイン(2024年10月28日現在)。今後の更なる活躍が期待される、日本の柔道界を代表する若手選手の1人です。彼の背負投、そしてその力強い闘志は、多くのファンを魅了し続けています。今後の活躍から目が離せません。

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