田代富士男

田代 富士男

田代 富士男（たしろ ふじお）は、1931年2月22日に生まれた日本の元政治家であり、公明党に所属していた参議院議員です。彼は佐賀県出身で、教育を旧制三養基中学校で受けた後、聖教新聞社及び創価学会関西本部で勤務しました。

政治家としてのキャリア

田代は1965年に行われた第7回参議院議員通常選挙で、大阪府選挙区から公明党の公認で立候補し、その結果として初当選を果たしました。以後、彼は連続4期にわたって議席を保持しました。

その間、彼は参議院の法務委員長や運輸委員長といった要職を歴任しました。また、党の大阪府連本部長や参議院国会対策委員長としても活躍し、政治の中での重要な役割を果たしました。彼のキャリアの中での貢献は、多くの公明党の方針に影響を与えたことで知られています。

汚職事件とその後

しかし、彼の政治家としてのキャリアは1990年代に大きく揺らぐことになります。1988年、田代は砂利船に関する汚職事件に関与していたことが明らかになります。この事件では、全国砂利石材店用組合連合会から現金を受け取っていたことが報告され、彼は党を離党し、参議院議員の職を辞することになります。

この不正の発覚後、彼は受託収賄罪で起訴され、1992年には大阪地裁において懲役2年6ヶ月、執行猶予3年の判決を下されました。これにより、彼は政治家としての地位を失い、長年の功績は大きな汚点となってしまいました。

参考文献

彼の経歴や政治活動については、いくつかの文献でも触れられています。特に『議会制度百年史 貴族院･参議院議員名鑑』や『新訂 政治家人名事典 明治～昭和』は、彼の業績や政治家としての人生を理解する上での重要な資料となっています。これらの文献を通じて、田代富士男の複雑な政治人生を知ることができます。

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