田代民治

田代民治は、1948年8月21日に福岡県で生まれました。福岡県立修猷館高等学校を経て、1971年に東京大学工学部土木工学科を卒業後、鹿島建設に入社しました。

鹿島建設では、数々の重要なプロジェクトに携わりました。1994年には宮ヶ瀬ダム本体JV工事事務所長、1995年には温井ダムJV工事事務所工事長を務め、その後、2005年に執行役員東京土木支店長、2007年には常務執行役員土木管理本部長へと昇進しました。これらの役職を通じて、土木工事における豊富な経験と卓越したマネジメント能力を発揮しました。

2010年には、代表取締役副社長執行役員に就任し、鹿島建設の経営の中枢を担いました。技術者としての知見と経営者としての手腕を併せ持ち、企業全体の成長に貢献しました。

田代民治は、土木学会においても重要な役割を果たしました。盤力学委員会ダム小委員会委員、理事、副会長を歴任し、土木学会の運営に深く関与しました。さらに、創立100周年事業実行委員会副委員長を務めた後、会長に就任しました。会長在任中は、建設業界における生産現場の働き方改革や生産性向上に尽力し、業界全体の発展に貢献しました。

また、田代民治は、ダム工学会の会長も務め、ダム工学の発展にも貢献しました。技術者としての専門知識と幅広い知見を活かし、学術分野においてもその存在感を示しました。

田代民治は、日本の土木工学界を代表する人物の一人であり、その功績は多岐にわたります。実業家として企業経営に携わる一方で、学会活動を通じて業界全体の発展に貢献し、後進の育成にも力を注ぎました。その足跡は、日本の土木工学の歴史に深く刻まれています。

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