田代32

田代32（たしろ さんじゅうに、本名：田代 恒昭、1970年2月6日 - ）は、プライムに所属するお笑い芸人です。芸歴は長く、数々のコンビ結成と解散を経験しています。最初に組んだコンビは「青空アンパンカステラ」というユニークな名前で、事務所の指示によるものでした。その後、「チェコ」、「ともこひろし（夫婦漫才）」、「大花火」とコンビを組みましたが、いずれも解散。相方と「マッスルブラザース」として活動した時期もありましたが、現在はピン芸人として活動しています。

「田代32」という芸名は、32歳になってもなかなか売れない現状を自虐的に捉え、自身の年齢を芸名に盛り込んだものです。長年、牛乳配達のアルバイトを続けながら芸人活動をしていた時期があり、一時期は万引きGメンの仕事も掛け持ちしていたこともあります。芸人仲間からは「最古参の若手芸人」と呼ばれることも。2023年7月現在は、宅配ドライバーの仕事をしながら芸人活動を続けています。

同じ事務所のくりぃむしちゅーの紹介で、伊集院光と親交を深め、伊集院が関わる番組や草野球など、様々な活動に一緒に参加しています。田代32は、緊張やプレッシャーに非常に弱いことで知られています。ネタ見せの際にイーゼルを倒したり、重要な場面で大滑りしたり、R-1グランプリの本番で小道具を落としてタイムオーバーになったりと、数々のエピソードがあります。野球の腕前は非常に高いものの、ここぞという場面でミスをしてしまうなど、その不器用さが愛されています。

2005年には、「芸を磨くための一人旅」と題して、東京から鹿児島まで徒歩で旅をしました。約4ヶ月の旅を終え、鹿児島県の佐多岬に到着。この旅の経験を元に、ライブハウスで単独ライブも開催しました。実家は八百屋から始まり、スーパーマーケット、焼き鳥屋へと変遷を遂げています。兄は検事という異色の家族構成で、自身は左利きですが、野球では右投左打の二塁手です。

田代32は、隔月でワンマンライブ「一人ぼっち」を新宿バッシュ!!で開催しています。芸風は、スケッチブックに手書きのイラストを描いてネタを披露するというものですが、観客にウケないことが多く、最後はイラストを破るというお決まりのパターンがあります。しかし、本人が意図しない場所でウケてしまうと、どのように対応すれば良いかわからず戸惑ってしまうという、独特の面白さを持っています。

テレビ番組では、「笑いの金メダル」や「爆笑ピンクカーペット」などに出演。ラジオでは、伊集院光の番組に長年出演し、番組内でコーナーを持っていたこともあります。また、劇場版アニメ「ジョバンニの島」では、島民役として声優にも挑戦しています。

主な出演番組

テレビ
笑いの金メダル（朝日放送、テレビ朝日）- 「ワンミニッツショー」に出演
爆笑ピンクカーペット（フジテレビ）- キャッチコピーは「笑って貰えると助かります」
お笑い図鑑 ハマヌキ（テレビ神奈川）
月刊イジューイン（MONDO21）
お笑いTV「ニコニコ笑い汁」（MONDO21）
伊集院光のばんぐみ（2009年、日本BS放送）
IJP イジュウインパーク （2010年、TOKYO MX）
エンタの天使（2010年2月17日（第14回）、日本テレビ）キャッチコピーは「本当のこと言おうよ」。
ぶちぬき女芸人 （2010年3月15日、あっ!とおどろく放送局）
ビットワールド（NHK Eテレ） - ビットやねん（声の出演）
ラジオ
伊集院光 深夜の馬鹿力（TBSラジオ）
伊集院光 日曜日の秘密基地（TBSラジオ）
劇場版アニメ
ジョバンニの島（2014年2月22日公開、 ワーナー・ブラザース映画） - 島民 役

田代32は、その独特なキャラクターと芸風で、多くのファンを魅了し続けています。彼の今後の活躍が期待されます。

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