田口久美

田口久美の略歴とその活躍

田口久美（たぐち くみ）は、1952年12月23日にアメリカ・ノースカロライナ州で生まれました。本名はコンスタンス・クミ・アーノルドで、彼女はアメリカの国籍を持っています。父はアメリカ人の元軍人で、除隊後は大工として働いていました。母親は日本人で、2歳の時に彼女と母親は日本に戻りました。田口は神奈川県横浜市で6歳まで過ごし、その後は母方の祖母に預けられ福岡県福岡市で育ちました。

1971年に九州女子高等学校を卒業後、上京した彼女は資生堂美容学校で学び、美容師免許を取得します。その後、レブロンの美容室でインターンとして働いていましたが、1974年には芸能スカウトマンに出会い、芸能界入りを勧められることとなります。

デビューと成功

1975年、田口は東映の映画『ウルフガイ 燃えろ狼男』で女優としてデビューしました。この作品ではカニー小林という名義で活動を開始しました。同年、彼女の躍進はさらに加速し、日活から『東京エマニエル夫人』の主役に抜擢されます。この映画は大ヒットを記録し、田口は瞬く間にポルノスターとしての地位を確立しました。特に『東京エマニエル夫人』は3億円を超える興行成績を上げ、彼女をトップスターへと押し上げました。

また、彼女は1976年に日劇ミュージックホールで公演した「'76恍惚の秘めあそび」にも出演。わずか数場面の出演にもかかわらず、田口の存在感によって劇場は大盛況となり、5年ぶりの大ヒットを記録しました。

演技スタイルと影響

田口の演技は当時の日本においてセンセーショナルなものであり、彼女はその美貌とスタイル、さらには演技力で多くのファンを魅了しました。映画やドラマにおける様々な役柄を演じる中で、彼女の個性はより際立ちました。特に彼女が主演した作品は、そのテーマや内容に関わらず、多くの議論を呼び起こしました。

薬物問題とその後

しかし、その華々しいキャリアの裏には、田口の情緒不安定さや薬物使用の問題が潜んでいました。彼女は薬物に依存することとなり、これが彼女のキャリアや私生活に深刻な影響を及ぼしました。そのため、彼女は徐々にメディアから姿を消すことになります。

代表作

田口久美の主な出演作品には、以下の映画やテレビドラマがあります。

• - 映画:

- 『ウルフガイ 燃えろ狼男』（1975年）
- 『東京エマニエル夫人』（1975年）
- 『修道女ルナの告白』（1976年）
- 『白昼の死角』（1979年）

• - テレビドラマ:

- 『Gメン'75』
- 『探偵物語』
- 『大空港』

彼女のキャリアは波瀾万丈であり、田口久美は1970年代の日本における象徴的な存在であり続けています。彼女の影響は、後の世代の女優たちにも強く残っており、演技の可能性や役柄の選択において幅を広げるきっかけとなりました。

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