田口貫太

田口貫太：JRA所属騎手の軌跡

2003年生まれの田口貫太騎手は、日本中央競馬会（JRA）に所属する若手騎手です。彼の両親は、ともに笠松競馬で騎手として活躍した経験を持つ人物であり、その血を受け継ぎ、自身も競馬の世界へと足を踏み入れました。

騎手への道

岐阜県で生まれ育った田口騎手は、幼少期はプロ野球選手を目指していました。しかし、中学2年生の時に観戦した日本ダービーでスワーヴリチャードの走りに心を奪われ、騎手を志すようになりました。

競馬学校受験は、一度は野球に専念していたため不合格に終わりましたが、その後、再挑戦を果たし合格。2020年、競馬学校に入学し、同期と共に切磋琢磨しながら技術を磨きました。

華々しいデビューと活躍

2023年2月、念願の騎手免許を取得。中央競馬において、両親ともに騎手経験者である子の免許取得は初めての快挙となりました。栗東の大橋勇樹厩舎に所属し、同年3月、阪神競馬でデビュー戦に臨みました。

デビュー戦こそ2着に終わりましたが、すぐに初勝利を挙げ、その後も勝利を重ねていきました。8月には重賞初騎乗、10月には2歳未勝利戦で勝利し、中央・地方合わせて31勝を達成。GI競走への騎乗資格を得ます。

そして、20歳の誕生日である12月10日、阪神ジュベナイルフィリーズでGI競走初騎乗を果たし、39期生一番乗りという栄冠に輝きました。この年の年間35勝という好成績により、JRA賞最多勝利新人騎手、中央競馬関西放送記者クラブ賞を受賞しました。

重賞制覇と海外挑戦

2024年6月、関東オークス（JpnII）でアンデスビエントに騎乗し、重賞初勝利を挙げました。見事なレース運びで、単勝1番人気に応える勝利となりました。

更なる高みを目指し、同年7月からは2ヶ月間、フランスへ武者修行に励みました。シャンティイ競馬場の小林智調教師の下で研鑽を積み、海外初騎乗、そして海外初勝利を手にしました。

田口貫太という人間像

「明日の自分は今日より強く」を座右の銘に掲げ、日々努力を続ける田口騎手。目標とする騎手は北村友一騎手で、その騎乗姿勢やストイックさに憧れているそうです。

また、ロックバンドUVERworldのファンとしても知られており、ボーカルTAKUYA∞の毎日のランニングに影響を受け、自身も毎日10kmのランニングを続けるなど、ストイックな一面も持ち合わせています。

若くして数々の偉業を成し遂げ、今後の活躍が期待される田口貫太騎手。その未来から目が離せません。

成績

2023年：JRA賞最多勝利新人騎手、中央競馬関西放送記者クラブ賞受賞
2024年6月：関東オークス（JpnII）優勝
2024年9月：海外初勝利（フランス）

主な騎乗馬

アンデスビエント

出典

JRA公式ウェブサイト
netkeiba.com
競馬ラボ
スポーツナビ

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