田尾将実

田尾 将実（たお まさみ）

田尾将実は、1951年3月25日に山口県下関市で生まれた、日本の男性作曲家です。彼は公益社団法人日本作曲家協会の理事・事務局長としても活動しており、音楽界における影響力を築いてきました。

音楽キャリアのスタート

田尾は1966年に山口県立豊北高等学校に入学し、同時に独学でギターを学び始めました。この頃、彼はフォークバンドやロックバンドを結成し、音楽への情熱を深めていきます。1969年に関西外国語大学英米語学科に入学し、大学生活においても音楽活動を続けました。

1971年には、ヤマハ・ライト・ミュージック・コンテストのフォーク部門で関西大会のグランプリを獲得したことが、大きな転機となりました。この受賞により、彼の音楽的才能が広く知られるようになります。

プロとしての活動

1973年に関西外国語大学を卒業後、田尾は上京し、1974年には歌謡コーラスバンド「ブルージャッカス」を結成しました。彼はこのバンドでリードヴォーカルを担当し、平尾昌晃やジャンボ尾崎のバックバンドとしても活躍しました。

1976年には、シングル「愛は一度だけ」をリリースし、その後1977年には、日本テレビの「おはようこどもショー」に出演し、1年間「今月の歌コーナー」で歌の披露を行いました。

1980年には、アメリカ・サンフランシスコのMusic And Arts Instituteに入学し、声楽を学びました。翌年、著名なミュージシャン・ジャンボ尾崎と食事を共にし、彼から日本に帰ったらゴルフに関する歌を作るようアドバイスを受けました。これが後の田尾の音楽スタイルに影響を与えました。

主な作品と受賞歴

田尾の1974年にリリースした処女作「On The Green」は、ジャンボ尾崎の歌唱により多くの人に親しまれました。この曲はテレビ東京の「ゴルフ 尾崎兄弟に挑戦」のテーマソングとしても知られています。彼のペンネーム「田尾将実」は、この時に尾崎から名付けられました。

1998年には、日本作曲家協会主催の第3回ソングコンテストで「キリキリしゃん」を歌った石川さゆりがグランプリを受賞しました。さらに1999年には、「京都恋歌」が五木ひろしの歌唱により同コンテストで再びグランプリを獲得しました。これらの受賞は、彼の作曲家としての地位をさらに高めることに寄与しました。

田尾は2005年から2007年にかけて、NHK-BS2の「BSカラオケ塾」でレギュラー講師を務め、音楽に関する知識と経験を次世代へと伝える活動も行っています。

影響力のある楽曲

田尾将実は多くのアーティストに楽曲を提供してきました。その中にはアグネス・チャンの「しあわせの花」や、石川さゆりの「キリキリしゃん」、五木ひろしの「京都恋歌」、岩本公水の「草枕」や「故郷にありがとう」などが含まれています。これらの作品は日本の音楽シーンにおいて広く知られ、今もなお多くの方々に愛されています。

まとめ

田尾将実は、自身の音楽キャリアを通じて、数多くのヒット曲を生み出し、歌謡界において重要な地位を築いてきました。彼の作品は多くの人々に感動を与え、日本の音楽文化の一部として永続していくことでしょう。

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