田嶋勉

田嶋 勉について

田嶋 勉（たじま つとむ、1961年9月1日生まれ）は、日本の作曲家で、主に吹奏楽の作品で知られています。彼は千葉県柏市に生まれ、音楽の道を歩むため、その後特進して教育を受けました。専修大学松戸高等学校を卒業後、東京音楽大学で深い音楽的な知識を得て、さらに上越教育大学大学院で修士課程を修了しました。彼の音楽的な指導者には、著名なピアニストの笠井一郎や作曲理論の専門家である飯島英嗣、後藤丹などが含まれています。

作曲活動の歴史

田嶋勉の作曲家としてのキャリアは特に吹奏楽曲に焦点を当てています。彼は全日本吹奏楽コンクールではこれまでに4度の課題曲に選ばれ、その中には朝日作曲賞を受賞した作品も含まれています。公立中学校と高校で音楽科教諭としても活動し、柏市立柏中学校の吹奏楽部顧問としても名を馳せ、担当した生徒たちと共に全国大会へも出場。彼の代表作「エアーズ」は、自身が作曲した課題曲であり、銀賞を受賞する結果を残しました。このように、彼の音楽と教育への情熱は、彼を多才な存在にしています。

自作自演の稀有な例

作曲家が自らの作品をコンクールで演奏するという自作自演は、吹奏楽界ではしばしば行われますが、課題曲として自身の作品が演奏されることは非常に稀です。田嶋勉のケースはその代表的な例と言えるでしょう。さらに彼は、柏市との深い結びつきを保ち、市制施行50周年を記念した歌を作曲するなど、地域文化の発展にも寄与しています。

受賞歴と貢献

田嶋勉はその音楽的な功績により、第12回文化庁舞台芸術創作奨励特別賞を受賞。さらに、平成18年度には文部科学大臣優秀教員表彰を受け、自らの教育活動においても高く評価されています。また、作曲集団「風の会」のメンバーとしても活躍し、同じ志を持つ仲間たちと共に音楽活動を続けています。

主な作品

田嶋勉の作品は多岐にわたります。その中には、以下のような著名な曲が含まれています：

• - 汐風のマーチ（2010年度全日本吹奏楽コンクール課題曲）
• - ピッコロマーチ（第17回朝日作曲賞受賞、2007年度全日本吹奏楽コンクール課題曲）
• - エアーズ（2004年度全日本吹奏楽コンクール課題曲）
• - WISH for wind orchestra（1989年度全日本吹奏楽コンクール課題曲）
• - 行進曲「異国の風景」
• - 春の行進曲
• - 8人の独奏者とシンフォニックバンドのための煉・帆・翔
• - 行進曲「再会」
• - かしわハッピー（柏市市制施行50周年記念歌）
• - EPICUS
• - 打楽器六重奏曲『満月祭』
• - 伊豆の追憶など、数多くの作品が彼の豊かな音楽性を示しています。

彼の音楽は、吹奏楽界において重要な位置を占めており、今後も多くのファンを魅了し続けることでしょう。

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