田村ゆかりのいたずら黒うさぎ

田村ゆかりのいたずら黒うさぎ：13年の歴史を彩った人気ラジオ番組

『田村ゆかりのいたずら黒うさぎ』は、2003年4月6日から2016年3月27日まで文化放送A&Gゾーンで放送された、声優・田村ゆかりがパーソナリティを務めるラジオ番組です。姉妹番組として『喫茶 黒うさぎ〜秘密の小部屋〜』（Oh!sama TV）がありました。

番組の魅力

2006年には文化放送A&Gゾーンで聴取率1位を獲得するほどの人気を博しました。ライターの小坂橋英一氏は、田村ゆかりのフリートークの面白さを高く評価し、「オリジナリティあふれるトークはこれまでの声優ラジオにないスタイル」と評しています。番組では、リスナーからのメッセージを紹介する際のラジオネームを「うさりんネーム」と呼んでいました。

2016年2月10日に番組終了が発表され、同年3月27日の放送をもって13年の歴史に幕を閉じました。

番組構成

番組は主に以下の3つの構成で展開されていました。

1. オープニング・ふつおた
- フリートークでは、番組スタッフや身の回りの出来事、季節、放送回数にまつわる話などが話題の中心でした。
- リスナーからのふつおた（普通のお便り）を読み、トークを膨らませていました。パーソナリティの待遇改善や地位向上を求めるメールや手紙は、特に喜んで読まれていましたが、スタッフの反応はいまいちだったようです。

2. コーナー

- 3歩先までイッテQ!：リスナーの家の定位置から3歩以内の範囲にある情報をクイズ形式で募集し、田村が答えるコーナー。
- 気のせいクリニック：リスナーが考える根拠のない健康情報を募集するコーナー。
- マネージャー希望係：リスナーから送られたふざけた履歴書を田村が読み上げるコーナー。実際の履歴書を郵送で募集していました。
- ドキュメント 伝統を受け継ぐ：リスナーの周りの変な習慣を「日本の伝統」として紹介するコーナー。

※これらのコーナーは基本的に隔週放送でした。

3. 不定期コーナー

- いたずら黒電話：普通のお便り宛に届いた電話番号に、田村が突発的に電話をかける企画。採用者全員にかける回もありましたが、留守番電話や圏外が多く、かける頻度は減っていきました。

4. エンディング
- 各コーナーへのお便り・メールの宛先告知とフリートーク。付箋の当選者発表も行われていましたが、末期は実施されていませんでした。

番組主題歌

番組を彩った数々の主題歌は、田村ゆかりの楽曲から選ばれていました。オープニングテーマとエンディングテーマは、放送時期によって異なり、様々な楽曲が使用されました。

過去のコーナー

番組では、数多くのコーナーが展開されました。初期にはコナミがスポンサーだったこともあり、コナミ関連のコーナーや、リスナー参加型の企画が豊富でした。また、田村ゆかりの個性を活かしたコーナーも多く、リスナーを楽しませていました。

スタッフ

• - パーソナリティ：田村ゆかり
• - ディレクター：古谷光男
• - 構成作家：矢野了平（CAMEYO）
• - キングレコード担当：石岡朋子・江畑航

姉妹番組

• - 喫茶 黒うさぎ〜秘密の小部屋〜（Oh!sama TV）
• - 田村ゆかりの黒うさぎの小部屋（db-FM）

関連番組

• - Say!You Young
• - 田村ゆかりの乙女心♡症候群

『田村ゆかりのいたずら黒うさぎ』は、声優ラジオの新たな可能性を切り開いた番組として、多くのリスナーに愛され続けました。

もう一度検索