田村丈

田村丈のプロフィール

田村丈（たむら じょう）、1992年11月20日生まれ、兵庫県尼崎市出身の元プロ野球選手であり、現在はアメリカンフットボール選手として活躍しています。彼は右投右打の投手として知られ、かつて関西学院大学に在籍しながら、プロ野球界への道を模索していました。

プロ入り前の経歴

関大北陽高校にて、田村は1年生の頃には内野手としてプレーしていましたが、2年生からは投手へと転向しました。甲子園には出場することはできませんでしたが、彼の才能はこの時期に育まれました。関西学院大学に進学後は、1年から登板機会がありましたが、腰の怪我に悩まされる時期もあり、リーグ戦での成績は11試合登板、無勝利2敗、防御率3.57という結果に留まりました。

4年次に横浜DeNAベイスターズと広島東洋カープの入団テストを受験しましたが、どちらも不合格でした。その後、大学を留年し、トレーニングに励んだ結果、再度、横浜DeNAベイスターズの入団テストに合格。2015年のプロ野球ドラフト会議で育成3巡目として指名され、仮契約を結びました。背番号は103でした。

横浜DeNAベイスターズでのキャリア

2016年から横浜DeNAベイスターズで選手生活がスタートし、2軍での活動が続きました。16年には8試合に登板し2勝1敗の成績を記録。翌年は先発として18試合で3勝8敗、防御率4.78という結果でしたが、2018年には中継ぎに転向し、その後好調な成績を収め、同年7月26日に支配下登録を果たし、8月1日に一軍デビューをしました。

しかし、2019年には一軍登板がないままシーズンを終え、10月1日に戦力外通告を受けました。10月21日には現役引退を発表し、6年間のプロ野球選手としてのキャリアに幕を下ろしました。

引退後の活動

引退後は、横浜DeNAベイスターズが運営するベースボールクラブのコーチに就任し、若手選手を指導していました。2021年7月には自身のInstagramで、5年半在籍した横浜DeNAベイスターズを退社したことを報告しました。その後、アメリカンフットボールへの転向を決意しました。

アメリカンフットボールへの挑戦

2021年には、元DeNA選手の推薦を受けてトライアウトを受け、ワイドレシーバーとして新たな道を歩み始めました。背番号は92を選び、早速Xリーグでの試合にも出場。9月11日にはアズワンブラックイーグルス戦で初めてのレシーブを記録し、14ヤードを獲得しました。

特徴や人柄

田村選手は、その最速151km/hのストレートとフォークボールを武器にしており、入団テストでは50メートル5秒6を記録するほどの脚力も持っていました。彼は、野球選手としてだけでなく、アメリカンフットボールのフィールドでもその才能を発揮することが期待されています。彼の多才な経歴は、後輩の近本光司にも認められています。さらに、アメリカンフットボール部からのスカウトを受けた過去も持つ彼にとって、今回の転向は新たな挑戦の一環となっています。

田村丈は、プロ野球選手としての経験を経て、新たな舞台での成功を目指しています。今後の展開に大いに期待が寄せられています。

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