近本光司

近本光司のプロフィール

近本光司（ちかもとこうじ）は、1994年11月9日に兵庫県津名郡東浦町（現在の淡路市）で生まれたプロ野球選手です。外野手として阪神タイガースに所属し、左投左打のスタイルを持っています。

経歴

プロ入り前

近本は小学校2年生の時に軟式野球を始め、淡路市立東浦中学校でも野球を続けました。高校は兵庫県立社高等学校に進学し、投手として入学。しかし、2年生から主に外野手としてプレーし、県大会で準優勝を果たすなど活躍しました。大学は関西学院大学法学部に進学し、再び外野手として転向。卒業前には大学リーグのベストナインにも選ばれる成績を収めました。

2018年には大阪ガスに入社し、社会人野球での経験を積みながらも、ドラフトで阪神タイガースから1位指名を受けてプロ入りを果たしました。契約金は1億円、年俸1500万でスタートしました。

阪神タイガース時代

プロ入り初年の2019年には、開幕戦で「2番・中堅手」として先発出場し、初安打を記録。新人としてシーズン159安打を達成し、盗塁王も獲得しました。特にオールスターゲームでは、史上初の新人選手による先頭打者本塁打を放つなど、その才能を存分に発揮しました。

2020年も引き続き活躍し、盗塁王を連続して獲得する一方、2021年には打率.313を記録し最多安打を達成しました。2022年は苦しい時期もありましたが、シーズン後半に持ち直し、再び3割近い打率を残しました。

2023年には日本シリーズでのMVPに選出され、球団の36年ぶりの日本一に貢献しました。さらに、定期的に数々の個人タイトルを獲得し、非常に安定した成績を収めています。

選手としての特徴

近本は走攻守全てにおいて高い能力を持っています。走塁においては50mを5秒8で駆け抜け、盗塁王を4度獲得。打撃面ではヒットメーカーとして知られ、内野安打とセーフティバントの巧みさが光ります。また、守備でも守備範囲の広さと補殺数の多さで評価されています。特定のシーズンにはリーグ屈指の守備力を示すUZR指標でトップを記録しました。

人物

近本の愛称は「チカ」で、大学時代から俊足を生かしたプレースタイルで知られ、他チームからの恐怖の的となっていました。プライベートでは、結婚し、子どもも一人持つ家族を大切にしながらも野球に打ち込んでいます。自身をレジギガスに例えたことや、大学時代の専攻にフランス文学がある点など、彼の多面的な趣味嗜好もファンの間で注目されています。

今後の活躍にも大いに期待が寄せられています。

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