田村亮一座

田村亮一座 (たむらりょういちざ) について

田村亮一座は、2007年に結成された日本の劇団で、ロンドンブーツ1号2号のメンバーである田村亮が座長を務めています。その設立の背景には、テレビ出演が多くなりすぎた結果、舞台での生の反応や共同作業の感覚を失いつつあった田村の思いがありました。彼はこの劇団を通じて、再び観客とのやり取りを大切にする舞台創作を目指しました。

最初の公演は、鈴木おさむが脚本・演出を手掛けた『噂のホスピタル〜太陽のコマチ、エンジェル〜』で、2007年12月に行われました。この公演では多くのよしもと芸人が出演し、初めて田村亮の劇団としての存在感を示しました。その後、彼は新たな挑戦として、2012年の公演『大きなグミの木の下で』から鈴木おさむから離れ、独自の脚本・演出に取り組み始めました。

新たに自ら脚本と演出を担当した2014年の『ぶちかまし太郎、走って逃げる。』では、「実験公演」としての位置づけを持たせ、田村の創造性が詰まった作品となりました。また、田村亮一座は芸人だけでなく、さまざまな俳優や女優も参加させることで、創作の幅を広げました。

2015年には、演劇ユニット東京サムライガンズとのコラボレーションを行い、同年11月には劇団渋谷ニコルソンズと共演しました。これらのコラボレーションを通じて、田村亮一座は多様な表現スタイルを探求し、観客に新鮮な体験を提供しています。

主な座員と過去のメンバー

田村亮一座には、さまざまな芸人が座員として名を連ねています。現在の座員には、マンボウやしろ、金成公信（ギンナナ）、入江慎也（カラテカ）、パンチ浜崎（ザ・パンチ）などがいます。これまでに出演した座員には、サバンナやBコース、森三中の黒沢かずこや村上知子、さらには三瓶や椿鬼奴、小川菜摘など多彩なメンバーが在籍しました。

公演の歴史

田村亮一座は、数多くの公演を行ってきました。初の公演『噂のホスピタル』はその名の通り、病院を舞台にした設定で、田村の音楽への愛情が込められていました。続く公演『I Love you, SAYONARA』や『とりあえずジントニック』では、鈴木おさむの脚本による作品が続きましたが、2012年以降は自らのスタイルを追求し始めました。

特に『大きなグミの木の下で』ではチュートリアルが出演し、観客に強い印象を残しました。この公演からは、芸人以外のキャストも増え、作品に深みを与えています。さらに、『シンドロームで逢いましょう』では久しぶりに一色紗英が舞台に立ち、話題となりました。

また、2015年に行われた『極楽プリズン』では、プライベートでも親交がある木下半太が脚本・演出を手掛け、話題となりました。この公演は、田村亮一座が新たな舞台表現を探求する重要な一歩となるでしょう。

結論

田村亮一座は、独創的で多様な公演を通じて、観客との関係を深めることを目指している劇団です。お笑い界の先駆者である田村亮のビジョンが幾多の舞台を彩り、貴重な舞台体験を提供しています。今後の彼らの活動にも期待が寄せられます。

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