田村信一

田村信一について

田村信一氏は、1948年6月20日に東京都で生まれました。社会思想史、経済思想史、経済政策論を専門とする日本の学者であり、北星学園大学の元学長としても知られています。1971年に法政大学経済学部を卒業後、1979年に立教大学大学院経済学研究科博士課程を修了し、経済学博士の学位を取得しました。

研究者としての経歴

1979年、立教大学経済学部の助手を務めた後、1981年に北星学園大学経済学部の専任講師として着任しました。その後、助教授、教授、大学院教授と昇進を重ね、2005年には北星学園大学の副学長に就任しました。2012年から2018年まで学長を務め、大学の発展に大きく貢献しました。2018年に定年退職し、現在は同大学の名誉教授となっています。

研究分野と業績

田村氏の専門は、社会思想史、経済思想史、経済政策論と幅広く、特にドイツ経済思想史に関する研究で知られています。その研究成果は、数々の著書や論文として発表されており、学術界に大きな影響を与えています。

受賞歴

田村氏の研究業績は高く評価されており、以下の賞を受賞しています。

第37回日経・経済図書文化賞（1994年）
第6回経済学学会賞（2022年）
瑞宝中綬章（2024年）

主な著書

田村氏の主な著書には、以下のようなものがあります。

『ドイツ経済政策思想史研究』（未来社、1985年）
トマス・リハ著 原田哲史, 内田博と共訳『ドイツ政治経済学―もうひとつの経済学の歴史』（ミネルヴァ書房、1992年）
『グスタフ・シュモラ―研究』（御茶の水書房、1993年）
シュモラー著・田村訳『シュモラー 国民経済、国民経済学および方法 (近代経済学古典選集 第2期)』（日本経済評論社、2002年）
原田哲史と共著『ドイツ経済思想史』（八千代出版、2009年）

これらの著書は、田村氏の深い知識と分析力を示しており、社会思想史や経済思想史の研究において重要な文献となっています。

北星学園大学における対応

田村氏が学長を務めていた時期には、北星学園大学で従軍慰安婦報道に関わった元朝日新聞記者の植村隆氏が非常勤講師を務めていたことがありました。この件に関連して大学に脅迫状が届いた際、田村氏は当初、非常勤講師の雇用契約を更新しない方針を示しました。しかし、その後、学園理事長との共同声明で契約を更新する意向を示し、大学の教育理念を再確認しました。

まとめ

田村信一氏は、社会思想史、経済思想史、経済政策論の分野で多大な貢献をしてきた学者であり、北星学園大学の学長として大学運営にも尽力しました。その研究業績と教育活動は、学術界に大きな影響を与え続けています。

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