田村正幸

田村 正幸

田村 正幸（たむら まさゆき、1951年3月1日生）は、日本の政治家。新潟県南魚沼郡湯沢町の現職町長であり、第7代町長として2013年12月からその職にあり、現在3期目を務めている。

経歴

1951年3月1日に生まれた田村正幸は、地元の教育機関で学び、1969年3月に新潟県立六日町高等学校を卒業した。その後、東京都内の国士舘大学へ進学し、政経学部で政治や経済について学ぶ。1973年3月に大学を卒業後、翌1974年4月からは故郷である湯沢町役場に奉職し、地域行政の実務に触れた。約2年間の勤務の後、1976年6月に町役場を退職している。

政治活動

町役場退職後、再び政治の道に進む決意を固め、1999年4月の湯沢町議会議員選挙に立候補し、初当選を果たした。これを皮切りに、町議会議員として議会での活動を本格化させる。

2003年4月に行われた次の町議会議員選挙では、立候補者の中で最も多くの票を集め、2期目の当選を果たす（トップ当選）。続く2007年4月、2011年4月の選挙でも連続して最多得票での当選を果たし、町議会議員として4期連続で議席を確保した。この間、2011年5月6日には湯沢町議会の議長に選出され、議会運営の責任者としての重責を担うこととなった。約2年間議長を務めた後、2013年7月22日に議長職を退いている。

同年12月1日、湯沢町長選挙に挑戦し、見事当選を飾った。この選挙は当日有権者数6,931人、最終投票率74.12%の中で行われた。同年12月10日、湯沢町長（第7代）として正式に就任し、町の舵取りを任されることとなった。

町長としての1期目の任期満了を控えた2017年11月28日には、他に立候補者が現れなかったため、無投票での再選を果たした。続く2021年11月28日投開票の町長選挙でも当選し、現在3期目の任期を務めている。この選挙の当日有権者数は6,881人、最終投票率は62.56%であった。

政策

町長として、湯沢町の発展と住民福祉向上を目指し、様々な政策を推進している。その主要な政策方針として「開花八策」を掲げている。

1. 観光産業の基盤整備: 年間観光客数500万人という目標の回復にとどまらず、その先の持続可能な観光地としての発展を見据えた基盤強化に取り組む。
2. 企業育成 産業育成: 地域経済の活性化のため、既存企業の育成支援や新たな産業の振興を通じて、力強い経済基盤の確立を目指す。
3. 企業誘致、起業誘致: 外部からの企業誘致や、地域住民・若者による起業を促進し、誰もが新しいチャレンジをしやすい環境整備に努める。
4. 若者人口増加: 若年層の転入促進や定住支援により、人口減少に歯止めをかけ、人口1万人回復を目指す。
5. 子育て支援: 未来を担う子どもたちが健やかに育つ環境を整えるため、包括的な子育て支援策を拡充する。
6. 健康な暮らし: 住民が心身ともに健康で暮らせるよう、健康増進施策や医療体制の充実に力を入れる。
7. 安心、安全な暮らし: 災害への備えや防犯体制を強化し、住民が安心して暮らせる安全なまちづくりを進める。
8. 行財政改革: 時代の変化に対応し、効率的かつ効果的な行政運営を目指すため、チャレンジ精神を持った行財政改革を推進する。

これらの政策実行を通じて、資源や活動が町内で循環する「好循環型社会」の確立を図っている。

関連事項

田村正幸は、新潟県を含む広範囲の雪国地域を連携させた観光振興を目指す「雪国観光圏」の推進協議会において会長を務めている。地域の特色を活かした広域観光の推進にも積極的に関わっている。また、特技としてスキーを挙げている。

（この項目には、冬季オリンピック、アルペンスキー・ワールドカップ、脚注、外部リンクの情報は辞書記事本文として含めていません。）

もう一度検索