田沢由哉

田沢 由哉

田沢 由哉（たざわ ゆうや）は、1987年4月17日に北海道旭川市で生まれた日本の元プロ野球選手である。現役時代は内野手としてプレーしたが、プロ入り当初は投手登録であった。利き腕は右投げ右打ち。

経歴

高校時代

旭川大学高等学校へ進学した田沢由哉は、早くも1年生の夏の全国高等学校野球選手権大会に出場。甲子園のマウンドで141km/hを計測する速球を披露し、高校野球ファンの注目を集めた。本格派右腕として期待を寄せられたが、高校3年時の夏は、北北海道大会旭川地区の代表決定戦で旭川商業高校に屈し、惜しくも甲子園への連続出場は叶わなかった。

プロ入り

高校卒業後、2005年秋のプロ野球ドラフト会議において、埼玉西武ライオンズから3巡目で指名を受け、投手としてプロの世界に足を踏み入れた。

プロ入り後は主に二軍（イースタン・リーグ）で経験を積んだが、登板機会を得ながらも安定感を欠く投球が続いた。プロ1年目の2006年は7試合の登板で防御率6.63を記録。翌2007年には15試合に登板したが、防御率は8.29とさらに悪化し、30四球、8被本塁打といった数字が示すように、制球や長打を浴びる課題が見られた。二軍でも目立った成績を残すことは難しかった。

ポジション転向とその後

プロ入りから4年目の2009年シーズン終了後、選手としての可能性を広げるため、内野手へのコンバートを決断する。投手から野手への転向は容易ではなかったが、新たな活路を見出すべく挑戦を続けた。

内野手転向後の2010年シーズンは、主にファームで三塁や外野のポジションで起用された。しかし、打撃面で結果を出すことができず、打率は.108にとどまった。同年10月1日、球団から戦力外通告を受け、わずか5年間のプロ野球生活に終止符を打つことになった。

選手としての特徴

投手時代の田沢は、その185cmという長身と体格を活かした、しなやかな投球フォームが特徴だった。最速146km/hに達するストレートに加え、100km/h前後の緩急を使ったカーブを武器とする本格派右腕として、高校時代には将来を嘱望されていた。

プロでの実績

プロ入り後、埼玉西武ライオンズに在籍した5シーズンにおいて、一度も一軍公式戦への出場機会は得られなかった。

背番号

プロ野球選手として使用した背番号は以下の通り。

50 （2006年 - 2009年）
61 （2010年）

関連項目

北海道出身の人物一覧
埼玉西武ライオンズの選手一覧

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