田畑功

田畑功（たばた いさお）

プロフィール

田畑功は、1955年生まれ、富山県高岡市出身の日本の彫刻家です。富山県立高岡工芸高等学校デザイン科を卒業後、芸術院会員の雨宮淳に師事し、彫刻家としての道を歩み始めました。現在、日展会員・審査員、日本彫刻会会員・審査員・運営委員を務めています。

作風

田畑の作品は、人物像、動物像、仏像など多岐にわたります。その中でも、特に著名人や有名馬牛の像は全国各地に1000体以上も設置されており、彼の卓越した技術と人物描写の巧みさが窺えます。作品は、対象の個性を捉えつつ、見る人に親しみやすさを感じさせる温かみのある表現が特徴です。また、その作品は、設置される場所の歴史や文化を反映させ、地域の人々に愛されるモニュメントとして親しまれています。

主な作品

白瀬矗像（秋田県にかほ市）
中川平太夫像（福井県福井市・福井県立歴史博物館）
武蔵坊弁慶像（北海道寿都郡寿都町・弁慶岬）
徳川吉宗騎馬像（和歌山県和歌山市・和歌山県庁前）
車寅次郎像（長野県小諸市・寅さん会館）
ハイセイコー像（東京都大田区・大井競馬場）
宇野宗佑像（滋賀県守山市・守山市民ホール）
小林一茶像（長野県信濃町・一茶生家前）
千葉常胤像（千葉県千葉市・千葉駅前）
尼子経久像（島根県安来市・三日月公園）
細川忠興・玉（ガラシャ）夫妻像（京都府長岡京市・勝龍寺城）
上杉鷹山像（山形県米沢市・上杉鷹山公園）
「襷の伝説」（山梨県甲府市・山梨学院大学、原画は高橋しん）
前田利家騎馬像（愛知県名古屋市中川区・荒子駅前）
松方正義像（鹿児島県鹿児島市）
織田信長像（岐阜県岐阜市・岐阜駅前）
具志堅用高像（沖縄県石垣市・石垣埠頭船着場）
正岡子規野球姿座像（愛媛県松山市道後湯之町・放生園）
樋口一葉像（東京都本郷・法真寺）
江崎玲於奈像（横浜薬科大学レオナホール）
石墨慶一郎博士像（福井県丸岡町）
高林謙三翁像（埼玉県日高市）

これらの作品は、単なるモニュメントとしてだけでなく、地域の歴史や文化を伝える役割も担っています。特に、著名人の像は、その人物の功績や人となりを後世に伝えるための重要な媒体となっています。

受賞歴

田畑の卓越した技術と芸術性は、数々の賞によって高く評価されています。

1976年：富山県展初入選
1980年：日本彫刻会（日彫）展初入選
1982年：日展初入選
2000年：「風雅」日展特選受賞
2002年：「遥か」日展特選受賞
2003年：「夢想」日彫展西望賞受賞
2008年：日彫展審査員に委嘱（再2015年/2023年）
2011年：日展審査員に委嘱（再2018年）
2012年：日展会員に委嘱

これらの受賞歴は、田畑が長年にわたり、日本の彫刻界に貢献してきた証と言えるでしょう。特に、西望賞は彫刻家にとって非常に名誉ある賞であり、田畑の才能を広く知らしめるきっかけとなりました。

関連事項

田畑功の作品は、高岡銅器の伝統技術を受け継ぎながらも、現代的な感性を取り入れていることが特徴です。その作風は、多くの人々に感動を与え、日本の彫刻界において重要な存在となっています。

外部リンク

有限会社田畑功彫刻研究所

田畑功は、これからも多くの人々に感動を与える作品を制作し続けるでしょう。彼の今後の活躍に、ますます目が離せません。

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