申成鉉

申成鉉の野球キャリア

申成鉉（シン・ソンヒョン、韓国語：신성현、1990年10月19日生まれ）は、大韓民国ソウル特別市出身の元プロ野球選手です。ポジションは捕手、内野手、外野手としてプレーし、右投げ右打ちの選手でした。彼の選手生活は多くの挑戦と成功に彩られています。

アマチュア時代

申成鉉は1990年、ソウル特別市で生まれました。小学校3年生までは水泳をしており、特にバタフライの競技者として期待を寄せられていました。しかし、鼻の疾患が影響し水泳を断念。その後、小学校4年生から新しい道として野球に挑戦しました。

徳寿中学校では投手兼外野手として活動し、日本の高校野球やプロ野球に憧れを抱くようになりました。その影響を受けて、彼は高校進学を期に日本へ渡る決心をしました。

京都国際高校に留学し、野球部に入部。1年生から三塁手を務め、その後もさまざまなポジションでの経験を経て、2年生の春からは遊撃手として活躍しました。チーム内での打順も中心選手として位置づけられ、多くのプロ球団からの注目を集める存在となりました。

広島時代

2008年9月、申成鉉は広島東洋カープの入団テストを受け、53人中唯一の合格者となります。そして、2009年のドラフトで広島から4位指名を受け、仮契約を結びました。日本の高校を経由してプロ入りした選手として、彼の存在が韓国野球史に残るものとなりました。

しかし、プロ入りから5シーズンを経ても一軍出場の機会は得られず、2013年に戦力外通告を受けることとなります。広島でのキャリアは悔しい結果に終わりました。

高陽ワンダースと漣川ミラクル

広島を退団後、2014年には韓国の独立球団、高陽ワンダーズに移籍しましたが、このチームは同年限りで解散。また新たな挑戦として参加したKBOの新人ドラフトでも指名を受けることはできませんでした。

2015年には新発足した独立球団・漣川ミラクルに所属しましたが、出場機会はありませんでした。

ハンファ時代

同年の5月にハンファ・イーグルスと契約し、徐々に存在感を示し始めます。彼のプロ初本塁打は2015年6月10日の試合で、見事な逆転満塁本塁打となりました。

2016年にはフューチャースオールスターゲームで5打点を挙げ、最優秀選手に輝く活躍を見せました。さらに、2017年4月には捕手として初めて出場する機会を得て、味方を勝利に導く重要な役割を果たしました。

斗山ベアーズ時代

その後、藤田信之朗とのトレードにより斗山ベアーズに移籍。ここでは代走や守備固めとしての役割を中心に活動し、外野手にも挑戦しました。彼の多才ぶりが評価され、試合での起用は増えていきます。

2020年には何度か二軍で活動した後、負傷者の代替として一軍昇格を果たし、印象的なプレーを見せました。

引退後

2021年には外野手としての転向が功を奏し、打撃成績でも好調を維持。2022年には6月に久々の通算本塁打を記録し、チームの勝利に貢献しました。また、2023年には12試合に出場、同年8月には現役引退が報じられ、その後は戦力分析員としての活動を始めました。最終的には自由契約選手となり、新たな道を模索しています。

プレースタイル

申成鉉の強肩は遠投115メートルにも達し、野球選手としての頭角を現しました。特に高校時代には、高校通算30本塁打を記録しており、その中には約150メートルの長打も含まれています。守備面では投手以外の全ポジションをこなし、多才な選手としての地位を築きました。

彼のキャリアを通じて、様々なポジションでの活躍が印象に残ります。多くの挑戦を経た申成鉉は、今後どのような道を歩むのか注目されます。

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