男と女のラブゲーム

男と女のラブゲーム

『男と女のラブゲーム』は、日本のポップスシーンで特に注目されたデュエットソングです。1986年に武田薬品のタケダ胃腸薬21のCMで初めて披露され、武田鉄矢と芦川よしみのデュエットによる歌唱で、多くのリスナーに親しまれました。当初はCMのサビ部分だけが制作されたものの、その後の反響を受けて、フルバージョンがレコードとして発売されることになりました。

この曲は「飲みすぎたのは、あなたのせいよ」という歌詞が特に話題を呼び、当時のカラオケブームと相まって、一種の社会現象ともなりました。作詞は魚住勉、作曲と編曲は馬飼野康二が手掛けています。

楽曲のヒットと影響

1986年から1987年にかけて、レコード会社7社による競作が繰り広げられました。しかし、CMに出演した武田と芦川のデュエット版は、武田の「イメージに合わない」との理由で当初はレコード化が見送られました。その結果、最初にリリースされたのは日野美歌と葵司朗のデュエット版で、1986年12月21日に発売されました。このデュエット版は、葵司朗の出身地である名古屋での限定販売からスタートしましたが、その人気により全国発売が決定しました。

また、競作として他にも田辺靖雄と九重佑三子、高樹一郎と津山洋子のカップルなども存在し、特に前者は実際の夫婦であることが注目されました。1987年には、JASRACによる楽曲使用料の分配額で「命くれない」と「雪國」に次ぐ3位にランクインし、さらに1988年のJASRAC賞銅賞を受賞するなど、音楽界でも大きな足跡を残しました。

収録曲と再発

日野美歌と葵司朗によるシングル『男と女のラブゲーム』には、オリジナル盤として「男と女のラブゲーム」と、葵司朗のソロ曲「横顔」が収録されていました。また、1992年には再発盤も登場し、両楽曲ともに新たなアレンジが施されました。

再発盤には「涙のナイトイン東京」といった楽曲も加わり、多くのファンに愛される作品となっています。特に日野と葵によるパフォーマンスが広く認知されており、このデュエットが『男と女のラブゲーム』を象徴するものとされています。

続編の登場

1987年には続編として「男と女のはしご酒」が、同じくタケダ胃腸薬21のCMで武田と芦川のデュエットによって披露されました。この曲に関しては、スポンサーからの強い要望もあってCMと同様のデュエット形式でレコード化され、カップリングには前作が収録されることとなりました。

このように、『男と女のラブゲーム』は日本の音楽シーンにおいて、歴史的な作品として語り継がれていくことでしょう。

もう一度検索