畑儀文

畑儀文（はた よしふみ、1955年 - ）は、兵庫県丹波篠山市出身のテノール歌手、指揮者、合唱指揮者です。武庫川女子大学音楽学部の元教授でもあります。

音楽への道

高校時代は吹奏楽部に所属しクラリネットを演奏していましたが、音楽教師に声楽の才能を見出され、声楽家の田原祥一郎氏を紹介されたことをきっかけに声楽家を志しました。その後、大阪音楽大学に進学し、声楽を本格的に学びました。大学院修了後、1979年に小林道夫氏の伴奏による初リサイタルを開催し、ソリストとしてのキャリアをスタートさせました。

幅広い活動

畑氏は、テノール歌手として、ペーター・ダム氏やイェルク・デームス氏といった世界的な演奏家とも共演しています。また、バロック歌手としても高名なマックス・ファン・エグモント氏の指導も受けています。2011年まで日本テレマン協会でソリストや指揮者として活躍し、2012年からは関西フィルハーモニー合唱団の指導を担当するなど、その活動は多岐にわたります。

指揮者としての才能

合唱指揮者としても卓越した才能を発揮し、テレマン室内合唱団やバロック・コア・テレマン（B.C.T.）の指揮者を歴任しました。これらの活動を通して、バロック音楽の普及にも大きく貢献しています。

音楽祭のプロデュース

「シューベルティアーデ・ジャパン」の代表として、また「丹波の森国際音楽祭シューベルティアーデたんば」の総合プロデューサーとして、音楽文化の振興にも尽力しています。これらの音楽祭では、国内外の著名な音楽家を招き、質の高い音楽を届けることに力を注いでいます。

その他の活動

「甲子園の歴史と文化を守り育てる会」の副会長も務めており、音楽活動以外にも、社会貢献活動にも積極的に取り組んでいます。

受賞歴

数々の賞を受賞しており、その功績は広く認められています。1979年の大阪文化祭奨励賞を皮切りに、咲くやこの花賞、神戸灘ライオンズクラブ賞、大阪文化祭本賞（3回）、坂井時忠音楽賞、ブルーメール音楽賞、兵庫県芸術奨励賞など、輝かしい受賞歴を誇ります。

畑儀文氏は、テノール歌手、指揮者、合唱指揮者、そして音楽祭のプロデューサーとして、日本の音楽界に多大な貢献をしている人物です。

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